定期預金と積立預金の違いは?メリット・デメリットや預貯金以外の運用方法

執筆者:マネーFix 編集部

【監修】株式会社RKコンサルティング河合 克浩

一般企業、外資系金融機関を経て、現在はファイナンシャルプランナー(FP)として年間150件超のお金の相談に対応。難しく感じる経済やお金の話をわかりやすく説明することに定評がある。夢を実現するため相談者に寄り添い、人生が豊かになるサポートを心がけている。

定期預金と積立預金の違いがよく分からないという人はいませんか?「自分はどちらに向いているのか」「ほかにいい貯蓄方法はないのか」など、悩んでいる人もいるでしょう。

定期預金はまとまった金額を一度に預金するのに対し、積立定期預金は毎月決まった額を預金していきます。

この記事では、定期預金と積立預金それぞれのメリット・デメリットを解説します。

この記事でわかること
  • 定期預金と積立預金の違い
  • 定期預金と積立預金に向いている人
  • 定期預金と積立預金以外の貯蓄方法

定期預金と積立預金の違い

定期預金と積立預金の主な違いは、お金の預け入れ方法です。定期預金はまとまった金額を一度に預け入れるのに対し、積立定期預金は毎月一定額を預け入れる点が異なります。

普通預金 定期預金 積立預金
預入期間 定めなし 1ヵ月~10年 6ヵ月~5年
預入単位 1円単位 1円単位 1,000円単位等
金利 変動 固定・変動 固定
中途解約 可能 やむを得ない事情があれば可能(※) 可能(※)
(※)中途解約利率が適用される

定期預金と積立預金は、あらかじめ預入期間(満期)を決めてお金を預け入れます。一方、普通預金は満期の定めがありません。

一般的に、定期預金と積立預金は、普通預金よりも高い金利が設定されています。

定期預金の特徴

定期預金とは、預入期間をあらかじめ決めて、一度にまとまったお金を預け入れる方法です。

定期預金の預入期間は、銀行ごとに1ヵ月、3ヵ月、半年、1年、3年、10年といった選択肢があり、自分で選びます。

金利は、固定金利と変動金利があります。固定金利は預入日から満期まで金利が同じですが、変動金利は半年ごとなど定期的に金利が変更されます。

定期預金のメリット

定期預金のメリットは、以下の通りです。

  • 預入期間の選択肢が豊富
  • 普通金利より金利が高い
  • 元本割れリスクがない(外貨建てを除く)

定期預金は普通預金よりも金利が高い傾向があるうえ、預入期間の選択肢が豊富なので目的に応じて柔軟に使い分けられます。

外貨建て定期預金を除けば、元本割れするリスクがありません。また、金融機関が破綻したとしても、一金融機関あたり1000万円とその利息までは保証されます。

定期預金のデメリット

定期預金のデメリットは、以下の通りです。

  • 金利が低いため運用効率が悪い
  • 途中解約すると金利が低くなる
  • インフレで資産価値が目減りする可能性がある

定期預金は普通預金よりは金利が高いものの、金融商品の中では収益性が低い部類に入ります。そのため、お金を増やしたい人にとっては、資金効率が悪い運用方法といえるでしょう。

途中解約すると、契約時に約束した金利よりも低くなります。また、インフレにより資産価値が目減りする可能性がある点もデメリットです。

積立預金の特徴

積立預金は、毎月決まった日に預金の積み立てを行い、目標額を目指す定期預金のことです。金利は固定金利のみで、定期預金に比べると金利が低い傾向があります。

積立預金のメリット

積立預金のメリットは、以下の通りです。

  • 少額から始められる
  • 先取り貯金が仕組み化できる
  • 元本割れリスクがない(外貨建てを除く)

積立預金は定期預金と異なり、少額からでも貯金が始められます。

お金を貯めるには、収入から貯めたい金額を差し引いた残りを支出に回す「先取り貯金」が有効といわれています。積立預金の自動振替を活用することで、先取り貯金が仕組み化できます。

外貨建て商品を除けば元本割れリスクがない点、金融機関が破綻した場合に一金融機関1000万円とその利息まで保証される点は定期預金と同様です。

積立預金のデメリット

積立預金のデメリットは、以下の通りです。

  • 金利が低いため運用効率が悪い
  • 途中解約すると金利が低くなる
  • インフレで資産価値が目減りする可能性がある

基本的に定期預金のデメリットと同じですが、積立預金は定期預金よりも金利がさらに低い傾向があります。

先取り貯金の具体的なやり方は、こちらの記事先取り貯金を成功に導くやり方で解説しています。

先取り貯金は自動化できるサービスを使うことで簡単に始められます。先取り貯金用に口座を分けられる銀行もあります。のこの記事では、先取り貯金のメリットや、先取り貯金を成功させるポイントについて解説します。

定期預金と積立預金はどちらがいい?

定期預金、積立預金どちらも特徴があるため、向き不向きは人それぞれです。

定期預金が向いている人

まとまった金額を定期預金に預けておくことで、普通預金や積立預金よりも高い金利を得られる可能性があります。また、満期前に解約すると、受け取れる利息が少なくなるため、使い過ぎを防ぐ効果もあるでしょう。

したがって定期預金は、手元にまとまったお金がある人や、手元にお金があるとつい使ってしまうため余分な支出を抑えたい人に向いています。

積立預金が向いている人

積立預金はコツコツと毎月お金を積み立てて目標金額を準備していく方法です。

そのため、手元にまとまったお金がないものの、子どもの進学や老後の生活など、大きなお金がかかるライフイベントに向けて、時間をかけて無理なく資金を準備していきたい人に向いています。

定期預金をおすすめしない理由は、定期預金をおすすめしない理由とは?デメリットとおすすめの資産運用方法で詳しく解説しています。

定期預金・積立預金以外の貯蓄方法

定期預金や積立預金は普通預金に比べれば金利は高いですが、低金利の現在においては、あまり効率的の良いお金を増やし方とはいえません。

お金を効率良く増やしていきたい人は、定期預金や積立預金以外の貯蓄も利用することを視野に入れましょう。

投資信託

投資信託は、投資家から集めたお金を、投資のプロであるファンドマネージャーが運用し、得られた利益を投資家に還元する金融商品です。投資信託を売却して得られる売買益、運用益、元本の一部を払い戻す分配金などの利益があります。

投資は、値動きの特徴が異なる銘柄に分散投資をした方が、リスクを抑えやすいといわれています。投資信託は分散投資を投資のプロが行ってくれるため、初心者でも比較的取り組みやすい貯蓄方法です。

メリット
  • 分散投資を投資のプロにお任せできる
  • 売買益や分配金といった利益が得られる可能性がある
  • 積立投資をすることで投資リスクを抑えられる
デメリット
  • 元本割れのリスクがある
  • 外貨建て投資信託は、円に換金するタイミング次第で元本割れすることがある

株式投資

株式を購入することで企業に投資をして、株価の値上がり益や配当金、株主優待といった利益を狙う貯蓄方法です。

株式投資は大きな利益が得られる反面、業績や景気次第で株価が大きく下落するリスクがあります。銘柄数が多く、分散投資は自分で行う必要があるため、中・上級者向けの貯蓄方法といえるでしょう。

メリット
  • 投資信託よりも大きな利益を狙える
  • 配当金を受け取れる(企業の業績による)
  • 株主優待がもらえる(銘柄や購入株数による)
デメリット
  • 貯蓄の中でもリスクが大きい
  • 分散投資を自分で行う必要がある
  • 投資先が破綻して株価が大きく下がることがある
  • 外国株式の場合、為替リスクもある

REIT(不動産投資信託)

REITとは投資家から集めた資金を使って、不動産で運用する投資信託のことです。不動産の売買益や賃料収入が投資家に還元されます。保有しているREITを売却して、売却益を得ることもできます。

運用会社が多くの不動産に分散投資をするため、REITも投資初心者におすすめの貯蓄方法です。

メリット
  • 分散投資でリスクを抑えた運用ができる
  • 定期的に分配金が支払われる
  • 積み立て投資をすることで投資リスクを抑えられる
デメリット
  • 元本割れリスクがある
  • 外貨建て商品は為替リスクがある

債券

国や企業、地方公共団体といった発行体が資金調達を行うときに発行する借用証書を、債券といいます。

債券を購入すると投資家は発行体にお金を貸したことになり、見返りとして利息を受け取ることができます。債券には満期があり、満期を迎えると額面金額が戻ってきます。

債券投資は株式投資よりもリスクが低く、安定した利息収入が得られます。満期を迎える前に売却することで、売却益を得ることも可能です。

ただし発行体の破綻により、約束通りの利息が支払われない、元本が戻ってこないリスクがあります。また、外貨建ての債券では、円高になると日本円で受け取る際の金額が減少する為替リスクもあります。

メリット
  • 安定した利息収入が期待できる
デメリット
  • 元本割れリスクがある
  • 発行体が破綻するリスクがある
  • 外貨建て商品の場合、為替リスクがある

NISAやiDeCoなど国の制度も活用しよう

先に紹介した定期預金や積立預金以外の貯蓄方法は、NISAやiDeCoといった国の制度を活用することでさらに効率的に運用ができます。

NISA

NISAとは、一定額までの投資の運用益に税金がかからない制度のことです。

例えば50万円を投資して10万円の利益が出たとします。通常、利益の10万円に対して約20%の税金がかかるため、受け取れるのは8万円です。NISA口座で運用すれば、利益に税金がかからないため、10万円受け取ることができます。

NISAは年間投資枠120万円の「つみたて投資枠」と、240万円の「成長投資枠」の2つに分けられます。非課税保有限度額は1800万円で、非課税保有期間は無期限です。

iDeCo

iDeCoとは「個人型確定拠出年金」のことです。老後に向けた資産形成を後押しする制度で、掛金が全額所得控除される、運用益に税金がかからないほか、受取時にも一定の控除が受けられるなど、税制優遇が充実しています。

iDeCoは掛金を拠出して、自身で商品を選んで運用し、原則60歳以降に運用した資産が受け取れる仕組みです。大きな税制優遇が用意されている一方で、掛金は原則60歳まで引き出しができない点に注意しましょう。

定期預金以外の貯蓄方法については、おすすめの貯蓄方法ランキング!効率よくお金を貯めるポイントを解説 で詳しく解説しています。

自分に合った貯蓄方法を知りたいならFP相談がおすすめ

家計状況や希望するライフプランによって、おすすめの貯蓄方法は異なります。どの貯蓄方法が自分に合っているのかわからないという人は、ファイナンシャルプランナー(FP)に相談してみるのもおすすめです。FPはお金に関するプロフェッショナルで、お金に関するさまざまな相談に乗ってくれます。

FPに相談できる内容例
  • 家計
  • ライフプラン
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  • 投資
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まとめ

定期預金は預入期間を決めて一度にまとまったお金を預け入れる方法、積立預金は毎月決まった日に預金の積み立てを行う方法です。

どちらも普通預金よりは金利が高いものの、運用効率が良いとはいえません。より効率的にお金を増やしたいときは、株式投資や投資信託による貯蓄を検討しましょう。iDeCoやNISAを利用すれば、さらに投資効率は良くなります。

資産状況やライフプランによって最適な貯蓄方法は異なります。効率的にお金を増やしたい人は、まずはファイナンシャルプランナー(FP)に相談してみることもおすすめします。

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