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自動車ローンの支払いがきついときの対処法|ローンの借り換え審査のポイントも紹介

執筆者:マネーFix 編集部

【監修】株式会社RKコンサルティング河合 克浩

一般企業、外資系金融機関を経て、現在はファイナンシャルプランナー(FP)として年間150件超のお金の相談に対応。難しく感じる経済やお金の話をわかりやすく説明することに定評がある。夢を実現するため相談者に寄り添い、人生が豊かになるサポートを心がけている。

「収入が減って、自動車ローンの返済がきつい」「子どものための出費が増えて、自動車ローンを返済する余裕がなくなってきた」そんな状況に陥り、どう対処してよいかわからない人もいるのではないでしょうか。

この記事では、自動車ローンがきついと感じたときの対処法について解説します。特に「ローンの借り換え」について、おすすめの理由と審査に落ちないためのポイントを紹介します。

自動車ローンがきついと感じたときの対処法

自動車ローンの返済がきつい状態を放置すると、急な出費などちょっとしたきっかけで延滞してしまう可能性があります。

延滞を繰り返すと、残額の一括請求、 自動車の回収、連帯保証人への督促などが行われます。「返済がきつい」と感じた段階で、早急に対処することが重要です。

自動車ローンがきついと感じたときの対処法は、次の通りです。

  • 毎月の収支を見直す
  • ローンを借り換える
  • 車を手放すことを検討する

毎月の収支を見直す

まずは、生活の中で余計な出費がないかチェックしましょう。

以下のような方法で固定費を削減できれば、ローンの返済がきつくなくなる可能性もあります。

  • 携帯電話を格安スマホに変える
  • リーズナブルな新電力会社を利用する
  • サブスクサービスを解約する
  • 低家賃の住居に引っ越す

ローンを借り換える

ローンの借り換えとは、現在組んでいるローンよりも、低金利のローンに乗り換える(借り換える)ことです。自動車は高額商品のため、借り換えによって金利が数%下がるだけで、毎月の返済額が大きく変わる可能性もあります。

ローンの借り換えには手数料などの諸経費がかかるため、それらも考慮したうえで検討してください。

車を手放すことを検討する

毎月の収支を見直しても家計が苦しく、ローンの返済がきつい場合は、車を手放すことも検討する必要があります。

ただし、ローンの返済中は車の名義が自分ではなくディーラーやローン会社になっているケースもあります。その場合は、許可を得たうえで、名義変更手続きをする必要があります。

なお、ローンによっては、「返済中の車の売却は不可」という契約内容になっていることもあります。

自動車ローンの借り換えがおすすめの理由

自動車ローンの借り換えがおすすめの理由は、次の4つです。

  • 車を所有し続けることができる
  • 金利を見直すことができる
  • 月々の支払額が安くなる
  • 残債があっても借り換えができる

車を所有し続けることができる

自動車ローンの返済がきつくても、通勤や介護、子どもの送り迎えの手段として、車が手放せない人もいるでしょう。地域によっては自家用車以外の移動手段がないため、切実な問題です。

自動車ローンの借り換えをすれば、 車を手放すことなく、変わらず利用し続けることが可能です。

金利を見直すことができる

自動車ローンを借り換えると、借り換え前の金利ではなく、借り換え先の金利が適用されるようになります。例えば、年利5%のディーラーローンから、年利3%の銀行ローンに借り換えた場合、金利負担が2%減少します。

仮に200万円の自動車を5年で返済する場合、 月々の返済額は、年利5%のディーラーローンでは約3万7500円、年利3%の銀行ローンでは約3万6000円です。

月々の支払額が安くなる

自動車ローンの借り換えでは、金利だけでなく返済期間の見直しができる場合もあります。金利の見直しだけでは、月々の負担があまり減らないケースでも、返済期間も見直すことで月々の返済額が大幅に減る可能性があります。

先ほどの「年利5%のディーラーローンから、年利3%の銀行ローンに借り換えた場合」の例で、さらに7年の返済が認められた場合、 借り換え後の月々の返済額は約2万6500円です。月々の負担が約1万円減ります。

残債があっても借り換えができる

自動車ローンの借り換えは、残債があっても申し込むことが可能です。

借り換え希望先のローン会社や銀行で審査に通過したら、その借入金を用いて、前に組んでいたローンの残債を返済します。 このタイミングで、金利などが変わるため、残債額が大きいほど借り換えの効果は高くなります

借り換えローンの審査に落ちないためのポイント

借り換えローンの審査に落ちないためのポイントは、次の通りです。

  • 勤続年数が重要!職場を変えない
  • 複数のローンに申し込まない
  • 支払いを滞納しない

勤続年数が重要!職場を変えない

ローンの審査では、勤続年数が重要な項目です。金融機関によっては「勤続年数1年以上」を条件としているケースもあるため、少なくとも1年以内は転職せず、同じ職場で働いてから申し込みをした方がよいでしょう。

複数のローンに申し込まない

複数のローンに同時に申し込むと、お金に困っていると判断され、審査に悪影響を及ぼす可能性があります。銀行やローン会社は審査の際に信用情報を確認するため、複数のローンに申し込んでいる事実を隠すことはできません。

また、すでに複数のローンを利用している場合、返済負担が大きい状態と判断され、借り換えローンローン審査を通過しない可能性があります。

支払いを滞納しない

信用情報を確認する際には、これまでのローンの返済状況もチェックされます。

仮に、延滞や滞納などの事故情報が記録されていると、お金を貸すリスクが高いと判断され、審査に通らない可能性があります。

なお、信用情報にはローンの返済状況だけでなく、クレジットカードや携帯電話料金の支払い状況、奨学金の延滞なども記録されるため注意してください。

まとめ

車のローンがきついと感じたら、早急に対処することが重要です。まずは毎月の収支を見直し、それでも難しければローンの借り換えを検討します。ローンの借り換えも難しい場合は、車の売却を検討することになるでしょう。

ローンを借り換えると、月々の返済額や金利を見直すことができます。借り換えは残債があってもできますが、ローンによっては返済を終えるまでは車の所有権が自分にない可能性もあり、許可を得る必要があります。この記事を参考に、各自の状況に合わせて適切な対応をするようにしてください。

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