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専業主婦でも自動車ローンを組める?審査に通りやすくするコツと審査に落ちたときの対策を紹介

執筆者:マネーFix 編集部

【監修】株式会社RKコンサルティング河合 克浩

一般企業、外資系金融機関を経て、現在はファイナンシャルプランナー(FP)として年間150件超のお金の相談に対応。難しく感じる経済やお金の話をわかりやすく説明することに定評がある。夢を実現するため相談者に寄り添い、人生が豊かになるサポートを心がけている。

専業主婦の中には、子育てや買い物などで使用するために、自動車を購入したいという人もいるでしょう。そんなときに、専業主婦自身が自動車ローンを組むことは可能なのでしょうか。

この記事では、専業主婦でも自動車ローンが組めるケースや、ローンの審査に通りやすくなるコツ、審査に落ちた場合に検討すべきことを紹介し、夫婦間の名義貸しについても解説します。

専業主婦でも自動車ローンは組める?

専業主婦は「ローンが組めない」と思うかもしれませんが、以下の条件を満たせば、専業主婦でも自動車ローンを組める可能性があります。

  • 配偶者に収入がある
  • 借入希望額が少ない
  • 家賃収入や内職などによる稼ぎがある

配偶者に収入がある

専業主婦が自動車ローンの審査を受ける際には、配偶者の収入もチェックされます。

配偶者に十分な収入があれば、家計も安定していると判断され、審査を通過する可能性が高まります。

借入希望額が少ない

自動車ローンに限らず、借入希望額が多いほど、返済能力を厳しくチェックされます。

車種やグレードを見直すなどして、借入希望額を抑えることができれば審査に通る可能性が高くなります。新車ではなく、中古車を検討するのも1つの方法です。

家賃収入や内職などによる稼ぎがある

専業主婦であったとしても、株式投資の利益がある場合や、不動産による家賃収入がある場合などは、審査を通過できる可能性が高くなります。

また、専業主婦をしながら外部委託などの仕事で収入を得ているケースも、審査で有利に働きます。

収入がなくて、無職で審査に通るケースや注意点については、無職でも車のローンは組める?で詳しく解説しています。

専業主婦が車のローン審査に通りやすくするコツ

専業主婦が車のローン審査に通りやすくするコツは、次の4つです。

  • 保証人を立てる
  • 頭金を多く用意する
  • 審査難易度が低いローン会社を選ぶ
  • 虚偽の申告をしない

保証人を立てる

保証人とは、返済できなくなった契約者に代わり、返済義務を負う人です。

専業主婦の場合、収入の安定した配偶者や親族を連帯保証人に立てることで、審査に通りやすくなります。

友人・知人を連帯保証人とすることも可能ですが、万が一返済できなくなった場合、トラブルに発展するリスクがある点には注意してください。

頭金を多く用意する

家計に余裕がある場合は、まとまった額の頭金を用意するのも1つの方法です。頭金が用意できれば、借入額が少なくなり、審査通過の可能性が高くなります。

審査難易度の低いローン会社を選ぶ

自動車ローンは、自社ローン、ディーラーローン、銀行マイカーローンの3種類に大別できます。それぞれの概要や審査基準は、次の通りです。

自社ローン ディーラーローン 銀行マイカーローン
概要 自動車販売会社が独自に提供する自動車ローン ディーラーと提携するローン会社が提供する自動車ローン 銀行・信用金庫などの金融機関が提供する自動車ローン
審査基準 独自基準 信用情報 信用情報
審査難易度 通りやすい 比較的通りやすい 厳しい
金利 やや高め やや高め 低め

一般的に、銀行マイカーローンは審査難易度が高い傾向にあります。専業主婦でも審査に通過しやすいのは、自社ローンとディーラーローンです。

虚偽の申告をしない

どうしても審査に通過したいからと、虚偽の情報で申請してはいけません。

自動車ローンの審査では、信用情報を照会して申請内容の真偽を確認します。申請内容に虚偽が見つかると、審査通過が難しくなるでしょう。

夫婦間でも名義貸しは原則禁止!

名義貸しとは、契約の際に本人でない者が名前・免許・称号などを貸すことです。

名義貸しは、知人・友人・親族などの第三者のほか、夫婦間であっても原則禁止されており、発覚すると詐欺罪に問われる可能性があります。

親族・配偶者名義の車に乗る際は、以下2点に注意してください。

  • 名義人以外が実質的な所有者になってはいけない
  • 事故を起こした場合は所有者の責任になる

名義人以外が実質的な所有者になってはいけない

車の購入時において、無自覚に名義貸ししているケースがあるため注意しなければなりません。妻しか使わない車にもかかわらず、夫名義でローンを組む行為は、名義貸しに該当します。

名義貸しが疑われた場合、ローン契約の規約違反として一括返済を求められたり、追加金利が課せられたり、最悪のケースでは詐欺罪に問われるリスクもあるため注意が必要です。

事故を起こした場合は所有者の責任になる

自動車事故は基本的に運転者の責任ですが、名義貸しで購入した車で事故が起きた場合は、名義人にも責任が及びます。運転者に賠償能力がない場合、名義人が賠償責任を負うことになるので覚えておきましょう。

また、名義貸しで購入した車は、運転者と所有者が異なるため、任意保険には入れません。任意保険へ未加入の状態で事故を起こすと、高額な賠償金を支払わなければならないため、くれぐれも注意してください。

専業主婦で自動車ローンの審査に落ちたらどうする?

専業主婦が自動車ローンの審査に通らなかった場合の対策は、以下の3つです。

  • 一括払いで購入できる車を検討する
  • カーリースやサブスクを検討する
  • カーシェアやレンタカーを利用する

一括払いで購入できる車を検討する

ある程度の資金がある場合には、一括払いで購入することも検討してください。車種やグレードにあまりこだわりがなく、中古車にも抵抗がない場合は、予算内で収まる中古車を探すとよいでしょう。

ローンを組まずに一括払いで購入すれば、利息負担がなく、支払総額を抑えることができます。

カーリースやサブスクを検討する

カーリースとサブスクはほぼ同じ内容のサービスで、定額料金の支払いによって自動車を利用できます。ローンを組まずに、マイカー感覚で自動車が利用できるため、車の所有にこだわらない人に向いています。

ただし、カーリースやサブスクは利用に際して審査があるため、審査に落ちてしまった場合は利用できません。

カーシェアやレンタカーを利用する

カーシェアは、カーリースやサブスクとは違い、ほかの人と車を共有する形になります。また、10分単位のごく短時間から利用可能な点も大きな特徴です。ガソリン代と駐車場代がかからないのが大きなメリットで、自動車を使うシーンが限られている人に向いています。

カーシェアの利用に際しては審査がありますが、カーリースやサブスクと比べると甘いです。一方で、レンタカーは基本的に審査が不要です。カーリース・サブスク・カーシェアがいずれも利用できない場合は、レンタカーをおすすめします。

まとめ

専業主婦でも、自動車ローンを組める可能性は十分にあります。保証人を立てたり、頭金を多くしたりするほか、審査難易度の低いローン会社を選ぶことで、審査通過の可能性を高めることができるでしょう。

専業主婦が利用する車を配偶者名義で購入すると、「名義貸し」となる可能性があるため、注意してください。ローンの審査に落ちてしまった場合は、リーズナブルな中古車を一括購入する、カーリース・サブスク・レンタカー・カーシェアを利用するなどの方法もあります。

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