車を少しでも安く購入するためには、いつ、どこで、どんな車を選ぶべきかを理解する必要があります。新車と中古車、それぞれで注意点は異なります。買い方次第で、将来売却するときの査定額も変わってきます。
この記事では、自動車の購入を検討している人向けに、「車の賢い買い方」について解説します。
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【監修】株式会社RKコンサルティング河合 克浩
一般企業、外資系金融機関を経て、現在はファイナンシャルプランナー(FP)として年間150件超のお金の相談に対応。難しく感じる経済やお金の話をわかりやすく説明することに定評がある。夢を実現するため相談者に寄り添い、人生が豊かになるサポートを心がけている。
車を少しでも安く購入するためには、いつ、どこで、どんな車を選ぶべきかを理解する必要があります。新車と中古車、それぞれで注意点は異なります。買い方次第で、将来売却するときの査定額も変わってきます。
この記事では、自動車の購入を検討している人向けに、「車の賢い買い方」について解説します。
車を購入する際は、次の3点について検討します。
車を購入する際には新車、新古車、中古車などの選択肢があります。また、購入だけでなく、借りるという選択肢もあります。それぞれの特徴は、以下の通りです。
車を購入するべきか、借りるべきかはケースバイケースです。例えば、「自由に車をカスタマイズしたい」「自己資金に余裕がある」「長距離移動が多い」という人は購入を検討してもよいでしょう。
一方、「普段の生活で車が必要な場面が限られる」「ライフステージごとに定期的に乗り換えたい」「車検・修理などの手間を省きたい」という人は、車を借りる方が適している可能性があります。
次に、車をどこで購入するのか検討しましょう。主な購入先は、以下の通りです。
ディーラーとは、正規販売店のことです。特定の自動車メーカーと特約店契約を結び、そのメーカーの車の販売・メンテナンスを実施しています。
扱う自動車の情報に詳しく、充実したメーカー保証・メンテナンス ・フォローなどが期待できる点がメリットです。一方、部品代・基本工賃 ・車検代などメンテナンスにかかる費用が高めなのがデメリットです。
サブディーラーとは、特約店契約を自動車メーカーと結んでいない販売店のことです。
さまざまなメーカーの車を扱い、相場より安いケースも多く、車検代も安い傾向があります。一方、サブディーラーはディーラーと比較すると保証面が弱く、メーカーにしか対応できないメンテナンスなどは、ディーラーに依頼するよりも納期が遅くなる点はデメリットです。
中古車販売店は、リーズナブルな価格で入手できる点、選択肢が幅広い点などがメリットです。またディーラーが認定中古車を販売している場合もあり、充実したアフターサービスや保証も期待できます。
一方、整備の質やサービスが店舗ごとに大きく異なり、購入店選びが難しいです。
オークションで車を購入する方法は以下の2つです。
1.オークション代行サービス
販売店が、業者オークションでユーザーの代わりに自動車を購入します。店頭にはない珍しい車が見つかる可能性もある反面、購入まで現物が見られない点、キャンセルが難しい点などには注意が必要です。
2.オークションサイト
ユーザー自ら、個人向けのオークションサイトで自動車を購入します。相場よりも安く買える可能性がある一方、「相手との連絡が取れない」「代金を支払ったのに自動車の受け渡しがない」などのトラブルに注意が必要です。
オークションサイトよりも手軽に利用できる、個人向け売買サービスです。
オークションサイトよりも簡単な手続きで利用できる点はメリットです。一方、「相手との連絡が取れない」「代金を支払ったのに自動車の受け渡しがない」など、オークションサイト利用と同じリスクがある点が、デメリットといえるでしょう。
車を購入する際、支払い方法によって支払総額や月々の支払額が変わってきます。
現金一括払いは、利息が発生せず、支払総額が最も少ない方法です。
購入と同時に車の所有者となれるため、売却やカスタマイズも思い通りに行えます。ただし、まとまった資金がなくなるため、資金に余裕がない場合は家計を圧迫する恐れもあるので注意してください。
自動車購入の際に一般的に選ばれている、分割払いの方法です。主に自社ローン、ディーラーローン、銀行マイカーローンの3種類があります。これらのうち、比較的低金利なのは銀行マイカーローンです。
自動車購入のためにまとまった資金を用意する必要がない点が、自動車ローンの大きなメリットです。
残価設定ローンは、ディーラーローンの一種です。将来車を売却する際の買取金額を、あらかじめ車両価格から差し引き、残額についてローンを組みます。そのため、通常のカーローンよりも月々の返済額を抑えることができます。
3~5年で自動車の乗り換えを考えている人におすすめの方法です。
クレジットカードは、一部の中古車販売店やディーラーで対応しているケースがあります。
クレジットカードを利用すれば、ローンの手続きが不要で自動車を購入できます。また、カード利用でポイントがたまるため、自動車の購入額によっては、大量のポイントがたまる可能性があります。
新車を賢く買うためのポイントは、以下の3点です。
新車の場合、 年に数回お得に購入できる機会があります。決算時期の3月や、中間決算時期の9月などです。
決算時期は、ディーラーが売上を増やすための追い込みをかけています。新車に対するキャンペーンや大幅な値引きが実施されているケースも多く、交渉もしやすいため、新車を買うのに狙い目です。
そのほかの新車の買いどきとしては、「夏と冬のボーナス時期(6月・12月)」「特定の車種がモデルチェンジする時期」などが挙げられます。
新車購入の際は、相見積もりを取るのも良い方法です。複数社から同条件で見積もりを出してもらうことで、最安で新車を購入できます。
また、見積もり書類を値引き交渉に利用することも可能です。
相見積もりには時間がかかるため、納車時期の希望がある場合などは、早めに準備をするようにしましょう。
新車は購入後、年数の経過とともに車両の価値が下がっていきます。しかし、車種ごとに、あるいは同じ車種でも色やオプションの違いで、車両価値の下がり方が変わってきます。
そのため、一定期間後に車の乗り換えを希望する人や、車を売却する可能性が少しでもある人は、再販価格(リセールバリュー)の高い車を選ぶのがおすすめです。
中古車を賢く買うためのポイントは、以下の3つです。
前述した通り、決算時期の3月は新車が売れやすいですが、それによって乗り換えも多く発生します。そのため決算月直後の4~5月頃になると、前に乗っていた車を下取や買取に出す人が増え、多くの中古車が出回ります。
市場に出回る車種が豊富なこの時期は、中古車購入の狙い目といえるでしょう。
新古車とは、ディーラーで展示車・試乗車として利用されていた車です。 登録済みでナンバーは付いていますが、走行距離や使用感はあまりなく、「新車に非常に近い中古車」といえるでしょう。
新古車は決算月直後の4~5月、中間決算後の10~11月、さらに特定の車種のモデルチェンジのタイミングなどで出回るケースが多いです。
中古車を購入する際、できる手続きを自分ですることによって費用を抑えることが可能です。
例えば、行政書士やディーラーに車庫証明の取得を依頼すると2万円程度かかります。しかし、車庫証明の取得手続きはそこまで難しいわけではなく、手数料そのものは2,500円程度で済みます。
また、車の名義変更も自分でできる場合があり、1万円前後の金額を抑えることが可能です。
車を賢く買うためには、適切なタイミングを選ぶことが重要です。そのうえで、新車を購入する場合は、複数社で見積もりを取ったり、再販価格(リセールバリュー)の高い車を選んだりしてください。中古車を購入する場合は、 新古車を選ぶ、あるいはできるだけ自分で手続きするのも良い方法です。
今回紹介したポイントを踏まえ、自分にとってベストな愛車を手に入れてください。
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