車の購入時にはローンを利用する方法がありますが、無職でも車のローンが組めるのでしょうか。
この記事では、無職でも車のローンが組めるのか、組めなかったときにはどうすべきなのか解説します。現在無職でも就職のために車が必要な人、仕事はしていないけれど移動手段として車が必須な人は、ぜひ参考にしてください。
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【監修】株式会社RKコンサルティング河合 克浩
一般企業、外資系金融機関を経て、現在はファイナンシャルプランナー(FP)として年間150件超のお金の相談に対応。難しく感じる経済やお金の話をわかりやすく説明することに定評がある。夢を実現するため相談者に寄り添い、人生が豊かになるサポートを心がけている。
車の購入時にはローンを利用する方法がありますが、無職でも車のローンが組めるのでしょうか。
この記事では、無職でも車のローンが組めるのか、組めなかったときにはどうすべきなのか解説します。現在無職でも就職のために車が必要な人、仕事はしていないけれど移動手段として車が必須な人は、ぜひ参考にしてください。
無職で車のローンを組むことは難しいのが現実です。その理由と、無職以外でもローンを組むのが難しいケースを紹介します。
ローンを組むにあたって、まず確認されるのは年収や勤続年数です。無職だと返済能力を証明するのが難しいため、ローンを組むことができません。
これは車のローンに限った話ではなく、ローン全般にいえることですが、ローンを組む際にはその人に返済能力があるかどうかが重要です。
無職でなくても、車のローンを組むのが難しいケースは存在します。車のローンを組む際には、返済能力があるかどうかが重要なので、客観的に見て信用が低ければ、定職についていてもローンを組むのは難しいです。
無職でなくてもローンに通りにくいケースは、以下の通りです。
安定した収入の審査基準となるのが、勤続年数1年以上かどうかです。正社員でも就職して間もない状態だと、ローンを組むのは難しくなります。
未成年者や学生なども、アルバイトをしていたり、親などに保証人になったりしない限りローンを組むのは難しいでしょう。
基本的に無職の状態ではローンを組むのが困難ですが、組める条件もいくつかあります。無職の状態でもローンが組めるのは、以下の3つに該当するケースです。
賃貸収入などによって安定した不労所得がある人も審査に通りやすくなります。十分な返済能力があると判断され、審査の際に有利に働くからです。
一時的ではなく、家賃収入など安定した収入が証明できるかどうかが重要です。ローンを組む際には、所得証明や確定申告の控え、納税証明書等の書類で判断されるため、これらの書類を準備しておきましょう。
すでに退職していても、年金を受給して毎月一定額の収入があれば、返済能力があるとみなされローンが組める可能性があります。ただし、ローンを組める年齢の上限が決まっている会社が多いため、確認しておきましょう。
多くのローンは70~75歳までに完済が必要とされています。借入額と、自分の年齢や収入とのバランスをしっかり検討してください。
自分は無職でも配偶者に安定した収入があれば、返済能力があるとみなされローンを組める場合があります。配偶者を連帯保証人にすることで、専業主婦(主夫)の名義でローンを組むことも可能ですが、配偶者に直接ローンの名義人になってもらう方法もあります。
自分が専業主婦(主夫)の場合は配偶者とよく相談し、連帯保証人になってもらって自分名義でローンを組むのがよいのか、配偶者名義でローンを組むのがよいのか検討してください。
無職の状態で車のローンを組むのは難しいですが、審査通過の可能性を少しでも高くするためには、以下のような方法を検討することをおすすめします。
自動車ローンでは保証人は不要なケースが多いですが、立てることで審査に通りやすくなります。
ここでいう保証人とは、連帯保証人のことです。連帯保証人は、ローンを契約した本人が返済できない状況になったとき、契約者に代わって返済をする人です。
連帯保証人には返済能力が十分にあることが条件です。連帯保証人を立てることで返済能力があるとみなされ、審査に通る可能性が高くなります。
自分が専業主婦(主夫)で配偶者に収入があり、自身の名義でローンを組みたいと考えるなら、保証人を配偶者に依頼するのが一般的です。ただし、条件を満たしていればほかの親族に保証人になってもらうこともできます。
頭金を多く用意できれば、それだけローンの借入額を減らせます。借入額が少ないほど審査に通りやすくなるため、可能な限り頭金を用意するようにしましょう。
審査基準はローン会社によって異なります。無職の人は、審査難易度が低いローン会社を選ぶのがおすすめです。
マイカーローンには、以下の3種類が存在します。
自社ローン | ディーラーローン | 銀行マイカーローン | |
---|---|---|---|
概要 | 販売会社が扱うローン | 信販会社と提携 | 金融機関のローン |
審査基準 | 独自の基準 | 信用情報 | 信用情報 |
審査難易度 | 通りやすい | 比較的通りやすい | 厳しい |
金利 | 金利はないが手数料が高い | やや高い | 低い |
無職の場合、比較的審査に通りやすいのは自社ローンとディーラーローンです。銀行マイカーローンは返済能力の審査が厳しく、定職についている人でも通らない場合があります。
無職で車の購入を検討しているなら、審査に通りやすく、すぐに借入できる自社ローンかディーラーローンがおすすめです。
自分名義でローンを組めないときに注意したいのが、「名義貸し」です。
名義貸しとは、ローンが通らない人に自分の名義を貸して車を購入することです。名前だけを貸しているように思われがちですが、名義貸しは詐欺罪に該当する犯罪行為です。
名義貸しが発覚すると、残額を一括返済することになったり、貸した当人がほかのローンを組めなくなってしまったりするなど、トラブルに発展するケースが多いです。親族の厚意だとしても、名義貸しはしないようにしましょう。
無職でローンを組めなかったが、すぐに車が必要という場合、以下の対処法があります。
まとまった資金が必要になりますが、車を一括購入するのも1つの方法です。無職だとローンを組めないケースが圧倒的に多いため、ローンを組まないで購入する方法もおすすめします。
特に中古車は安価なものもあり、自分の希望に合った車が見つけやすいでしょう。一括購入なら利息もかからないため、支払総額や出費も抑えられるのが魅力です。
カーリースやサブスクは、月々定額の料金を支払うことで新車に乗ることができるサービスのことです。希望する車種を新車で借りることができ、毎月の負担額はローンを組むよりも安価なケースが多いです。
カーリースやサブスクにも審査はありますが、車のローンより審査に通りやすいです。無職の人でも利用しやすいサービスといえるでしょう。
車の利用頻度がそこまで高くないけれど、たまに移動で必要になるという程度なら、レンタカーやカーシェアリングがおすすめです。ローンを組む必要がなく、必要最低限の金額で車を利用できるのが魅力です。
毎日使用する場合はカーリースやサブスクの方が安価に済むことが多いため、費用を比較して自分に合う方を利用するようにしてください。
無職の人が車のローンを組もうとしても、審査に通らないケースがほとんどです。ただし、無職とはいえ不労所得がある人や専業主婦(主夫)の場合は借入が可能なこともあります。
ローンを組めない場合、カーリースやサブスクを契約する方法もあります。車の使用頻度が低いなら、カーシェアやレンタカーもおすすめです。無理せず自分に合った方法を選択してください。
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