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住宅ローンを組んでマイカーローンを組める?いくらまで借りられるか返済負担率で算出できる!

執筆者:マネーFix 編集部

【監修】株式会社RKコンサルティング河合 克浩

一般企業、外資系金融機関を経て、現在はファイナンシャルプランナー(FP)として年間150件超のお金の相談に対応。難しく感じる経済やお金の話をわかりやすく説明することに定評がある。夢を実現するため相談者に寄り添い、人生が豊かになるサポートを心がけている。

マイカーローンと住宅ローンを同時に組みたいと考える人もいるのではないないでしょうか。2つのローンは、同時に組むことが可能です。ただし、借入には条件があり、複数のローンを組むと審査が厳しくなる可能性もあります。

この記事では、同時にローンを組むにはどうすればよいのか、借りられる額、審査の対策などを解説します。

マイカーローンと住宅ローンは同時に組める?

マイカーローンと住宅ローンは同時に組むことが可能です。ただし、指定された条件を満たした場合にのみ併用できます。また、「おまとめローン」のように、マイカーローンと住宅ローンを1つにまとめることはできません。

ここでは、2つのローンを同時に組むための条件と、おまとめローンとの違いを解説します。

返済負担率が基準以内であることが条件

返済負担率とは、年収に占めるローンの年間返済額の割合のことです。「年間返済額÷年収×100」を用いて算出できます。

各ローン会社は、返済負担率の基準を30~35%程度に定めています。マイカーローンと住宅ローンを同時に組む際は、返済負担率をこの基準以内に収める必要があります。

自動車と住宅のローンを1つにまとめることはできない

マイカーローンと住宅ローンは同時に組むことは可能ですが、おまとめローンのように一本化はできません。

また、自動車購入用に借りたローンの資金を住宅費用に使うなど、借りた用途とは異なる目的で資金を使うことは契約違反となります。

住宅ローンとマイカーローンはいくらまで借りられる?

実際にローンを組む際、どれくらいの金額を借りられるのでしょうか。ここでは、ケースごとに借入の見込み額を紹介します。

マイカーローンを先に組んでから住宅ローンを組むケース

マイカーローンを先に組み、そのあとに住宅ローンを組むケースを紹介します。

  • 世帯年収:800万円
  • 住宅ローン会社が定める返済負担率:30%
  • 年間のマイカーローン返済額:72万円(月6万円)

以上の条件だと、ローンを組める金額は「800万円×0.3=年間240万円」が上限です。

年間の返済額72万円のマイカーローンを組む場合、「240万円-72万円=年間168万円」が、マイカーローン以外で組めるローンの上限値です。月額に換算すると、14万円まで住宅ローンが組めると考えられます。

住宅ローンを先に組んでからマイカーローンを組むケース

続いて、住宅ローンを先に組んでからマイカーローンを組むケースも紹介します。

  • 世帯年収:800万円
  • 住宅ローン会社が定める返済負担率:30%
  • 年間の住宅ローン返済額:120万円(月10万円)

ローンを組める金額の上限は先ほどと同様で、「800万円×0.3=年間240万円」です。

住宅ローンの年額返済額が120万円なので、「240万円-120万円=年間120万円」がマイカーローンを組める上限となります。月額に換算すると、10万円までマイカーローンが組めると考えられます。

住宅・マイカーローンの審査に落ちやすいケース

マイカーローンや住宅ローンの審査に落ちる理由は、次の通りです。

  • 借入希望額が高すぎる
  • 滞納を繰り返したことがある
  • 虚偽内容を申告している
  • 勤続年数が短い

借入希望額が高すぎる

借入希望額を決める際には、自分の収入と、生活費や家賃などの月々の必要な出費を考えたうえで、適切な金額を決めなければなりません。ローンを組む際の借入希望額を高く設定すると、審査に落ちるリスクが高まります。

ローンの上限額に影響を与えるのは、ローンを組む人の年収や支払い能力です。返済負担率が高くなりすぎて、金融機関の定める30~35%を超える場合も審査に通りにくいでしょう。

滞納を繰り返したことがある

滞納を繰り返すと金融事故として、信用情報機関のブラックリストに登録される可能性があります。ブラックリストに登録されると、新たにローンを組むのは難しくなります。

ブラックリストから名前が消えるまでは、5~10年程度かかります。自分がブラックリストに登録されているかどうかは、信用情報機関に開示請求を行うことで確認できます。

虚偽内容を申告している

ローンの審査の際、金融機関は申告内容を詳細に確認します。申告した情報に虚偽があれば、信用力がないと判断され、審査は通りにくくなります。審査に通りたいからといって、虚偽の情報を記載することはやめましょう。

意図的ではない誤記なら、内容を修正して再提出を行えば大きな問題になることはありません。

勤続年数が短い

特に銀行のローン審査では、勤務年数を重視する傾向があるといわれています。勤続年数が1年未満の場合は、収入の安定性を証明しにくいため、審査に通りにくくなります。

転職を考えているなら、マイカーローンや住宅ローンを組み終わってからにした方がよいでしょう。

ローンの審査に通りやすくするための対策

ローンの審査を通りやすくするために、どのような準備ができるのでしょうか。ここでは対策を3つ紹介します。

  • 頭金を多めに用意する
  • 勤続年数が長くなってから申請する
  • 安定した収入があることを証明する

頭金を多めに用意する

頭金を多めに用意すると、借入額を必要最低限に抑えられ、融資額が少なくて済みます。金融機関にとっては、融資額が少ないほど回収できなかったときのリスクを抑えられるため、ローンの審査が通りやすくなります。

勤続年数が長くなってから申請する

ローンを組む前の転職には注意してください。前述した通り、金融機関は審査の際に勤続年数の長さを重視する傾向があります。

1年以上の勤務年数を申し込み条件として定めている金融機関もあります。転職直後にローンを組むのは得策ではありません。

安定した収入があることを証明する

安定した収入があれば、返済能力があると判断され、ローンの審査に通りやすくなります。

ローンによっては収入を証明する書類の提出が不要なケースもありますが、所得証明書や住民税決定通知書などの公的収入証明書を用意すれば返済能力をアピールできるでしょう。

また、預金通帳などで手元の資金を証明することもできます。不動産などの固定資産を保有しているなら、それらの詳細を提示する方法もあります。

まとめ

マイカーローンと住宅ローンを同時に組むための条件や、いくらまで借りられるのかを解説しました。2つのローンを同時に組む際は、金融機関の定める返済負担率の基準以内に収める必要があります。審査に通りやすくするための対策も紹介したので、記事を参考にしてローンに申し込んでください。

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