車を購入する際、未成年者や学生の中には、ローンの審査に通るのか疑問に思う人もいるかもしれません。成人と未成年では、カーローンを申請する手順や、必要な書類などに違いがあります。
この記事では、18歳未満でカーローンを利用する条件や、ローンを組むポイント、審査に落ちないように注意すべき点などを解説します。
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【監修】株式会社RKコンサルティング河合 克浩
一般企業、外資系金融機関を経て、現在はファイナンシャルプランナー(FP)として年間150件超のお金の相談に対応。難しく感じる経済やお金の話をわかりやすく説明することに定評がある。夢を実現するため相談者に寄り添い、人生が豊かになるサポートを心がけている。
車を購入する際、未成年者や学生の中には、ローンの審査に通るのか疑問に思う人もいるかもしれません。成人と未成年では、カーローンを申請する手順や、必要な書類などに違いがあります。
この記事では、18歳未満でカーローンを利用する条件や、ローンを組むポイント、審査に落ちないように注意すべき点などを解説します。
18歳未満でも、働いていて収入があれば、カーローンを組めます。学生の場合には、学生ローンをマイカー購入に活用できます。
ただし、18歳未満でローンを組む際には、満たさなくてはならない条件が3つあります。
未成年者がカーローンを組むには保証人が必須です。保証人は、文字通り支払いの「保証」をしてくれる人を指します。
保証人を立てる際は、両親になってもらうのが一般的です。何らかの事情により両親に頼めない場合は、成人している兄や姉、親戚などを保証人にできます。
ただし、未成年者であっても学生ではなく、正社員として働いている場合は支払い能力が認められ、保証人不要となるケースもあります。
一方、成人していても、大学生や専門学校生などの学生は保証人が必要です。これは、本業が学業であることが理由です。
未成年者がカーローンを契約するためには、保護者がローンの詳細を把握し、そのうえで同意していることを証明する書類が必須となります。
同意書に不備があると、その場ですぐに契約できない可能性があります。カーローン契約時は保護者に同行してもらうとスムーズです。
カーローンを組むためには、返済能力があることが条件です。同意書を用意したとしても、まったく収入がない場合はローンを組めません。
一方、アルバイトでも一定の収入を継続的に得られるなら、カーローンに申し込めます。
収入の安定さや金額を考慮すると、正社員として働いている方が信用度は高いでしょう。ただし、アルバイトでも勤続年数や月収によってはローンの審査を通過する可能性はあります。
未成年がカーローンを組む際は、次のポイントを押さえておくと契約完了までスムーズに進みます。
カーローンの種類は、次の通りです。
銀行マイカーローンは、金利の低さが魅力です。ただし、審査の難易度は高めです。そのほかのローンは、銀行マイカーローンよりも金利が高めに設定されていますが、審査はやや通りやすい傾向です。
未成年者がカーローンを組むなら、自社ローンをおすすめします。自動車販売店ごとの審査基準で契約の可否が決まるため通りやすいでしょう。
また、学生の場合は「学生ローン」もおすすめです。使途が幅広く、自動車購入費にも充てられます。学生ローンについてはこちらの記事「学生ローンおすすめ10社を徹底比較!年齢や金利などの条件もチェック」も参考にしてみてください。
カーローンの希望借入額が高すぎると、収入に見合わないとして審査に落ちる場合があります。収入と日々の支出、ローンのバランスを確認し、確実に返済できる借入額で申し込んでください。
また、頭金を多めに準備するのもおすすめです。頭金が多いほど支払総額が減り、審査に通りやすくなります。
頭金の準備が難しい場合は、車両価格が安い中古車を選ぶのも1つの方法です。
未成年がカーローンを契約する必須条件は、同意書の準備や保証人の用意などさまざまです。ただし、条件を満たしている場合でも、審査を通過できないケースがあります。
条件を満たしているにもかかわらず審査に落ちる理由として、以下の3点が挙げられます。
ローンの審査では、年収に対して借入可能な割合を表す「返済負担率」が重要です。
一般的に、審査に通る返済負担率は年収の3分の1以下といわれています。希望借入額が高すぎて審査落ちするのは、返済負担率が年収の3分の1を超えていることが原因です。
また、カーローンだけでなく、ほかにも返済中のローンや借金がある場合は、すべて合算して審査されます。その際、学費に関するローンも含まれるため注意してください。
「ブラックリストにのる」とは、信用情報機関に金融事故の情報が記録されることを意味します。ローンの返済が遅延したり、自己破産歴があったりするとブラックリストにのります。クレジットカードの支払いの滞納や、携帯電話料金の未払いなども記録されるため、学生であっても注意しなければなりません。
ブラックリストに一度登録されると、情報が消えるまでに5~10年かかります。自分がブラックリストに登録されているかどうかは開示請求を行えば確認できます。
ローンの申請において、虚偽内容を含むものは認められません。
審査を通りやすくするために年収を偽ったり、正社員として勤務しているふりをしたりしても、すぐに発覚し、信用できない人物であると認識されます。その後のローン審査がより厳しくなるため、虚偽申告はやめましょう。
18歳未満や学生が自動車購入時にローンを組む場合、保証人を求められるケースがほとんどです。しかし、両親や親戚に保証人を頼めない人もいるでしょう。
保証人を用意できない人が自動車を入手する方法として、以下が挙げられます。
保証人を用意できない未成年者は、ローンを組むこと自体をあきらめなければなりません。すでに働いている未成年者でも、正社員として手堅い仕事に就いていない限り、保証人なしでのローン契約は困難です。
保証人がいない場合は、ローンがなくても実費で購入できる安価な中古車を探し、一括購入する方法を選びましょう。一括購入すれば利息が発生せず、支払総額を抑えられるのもメリットです。
カーリースとは、リース会社と契約して月々のリース料を支払うことで、契約期間内に車を自由に使えるサービスです。サブスクは、毎月定額の利用料を支払い、自動車に乗れるサービスです。審査基準などに違いはありますが、基本的な仕組みはどちらも同じといえるでしょう。
カーリースやサブスクはカーローンよりも審査が甘いため、保証人なしの未成年でも審査に通る可能性が高いです。
18歳未満の未成年や学生が車を購入する場合、保証人なしではカーローンは組めません。保証人が必要なだけでなく保護者の同意書も必要で、成人している正社員よりローンの審査に通りにくいのが実情です。
保証人がいない場合には、一括購入するか、カーリースやサブスクを利用する方法もあります。無理のない支出で乗れる車を探しましょう。
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