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中古車はローンで購入できる?審査基準やローンを組むときのポイント

執筆者:マネーFix 編集部

【監修】株式会社RKコンサルティング河合 克浩

一般企業、外資系金融機関を経て、現在はファイナンシャルプランナー(FP)として年間150件超のお金の相談に対応。難しく感じる経済やお金の話をわかりやすく説明することに定評がある。夢を実現するため相談者に寄り添い、人生が豊かになるサポートを心がけている。

車を購入するにあたって、費用を抑えるために中古車を検討している人もいるでしょう。「中古車の購入にローンが利用できるか知りたい」「ローン審査が甘いのはどこ?」「できるだけ金利を抑えて借入したい」と考えている人はいませんか?

中古車購入時に利用できるローンは、申し込み先によって金利などの条件が異なります。

この記事では、中古車購入時にローンを組む際のポイントについて解説します。

この記事でわかること
  • 中古車の購入に利用できるローン
  • 中古車ローンの審査基準
  • 中古車をローンで購入するときのポイント

中古車でもローンを組むことはできる

中古車の購入時に利用できるローンは、以下の通りです。

  • ディーラー系ローン
  • 銀行のマイカーローン
  • 自社ローン
  • 残価設定ローン
  • 消費者金融のカードローン

ディーラー系ローン

ディーラー系ローンとは、店舗が提携している信販会社などを借入先とするローンを指します。車の購入と同時に申し込みできるため、手続きの手間が少なくて済みます。融資までのスピードは、銀行のマイカーローンよりも早いのが特徴です。

ただし、ディーラー系のローンは、完済するまでディーラーや信販会社が車の所有者となるので注意してください。残債のある状態では車の売却ができません。金利は年率4~10%と高めに設定されています。

ディーラー系ローンは、少ない手間でローンを組みたい人に向いている方法といえます。

銀行のマイカーローン

マイカーローンは、銀行や信用金庫などの金融機関でローンを組む方法です。ディーラーの提携ローンに比べると低金利の商品が多いです。また、車の名義は契約時から自身に設定できます。

ディーラーの提携ローンに比べると、銀行のマイカーローンは必要書類の準備や手続きが複雑です。審査の結果が出るまでに時間がかかるため、すぐに手続きを済ませたい人には向いていません。

銀行のマイカーローンはできるだけ低金利でローンを組み、返済総額を抑えたい人に適した方法でしょう。

自社ローン

自社ローンは、車の販売店が独自に提供している分割払いサービスです。審査では販売店ごとに独自の基準が採用されており、通過すれば店舗から融資を直接受けられます。

一般的に、自社ローンは金利が0%です。ただし、利息相当額を車体価格に上乗せして販売されているケースが多いので、購入価格は相場より割高になる傾向にあります。

ディーラー系や銀行のローン審査に落ちた経験のある人は検討するとよいでしょう。

残価設定ローン

残価設定ローンは、ディーラー系ローンの一種です。例えば200万円の車を購入する際に、「残価50万円」の残価設定ローンを組んだ場合、150万円を契約期間で割って支払います。本来の車両価格200万円と比べると、月々の返済額を抑えられる点がメリットです。

しかし、契約期間の終了後は以下の方法で残価の精算が必要です。

  • 返却
  • 新車へ乗り換え
  • 残価を支払って買い取り

同じメーカーの車に定期的に乗り換えたい人は、残価設定ローンの利用が向いているでしょう。

消費者金融のカードローン

消費者金融のカードローンは、使途が制限されていないケースが多く、車検費用の支払いに活用できます。消費者金融はほかの支払い方法と比べて金利が高めに設定されており、目安は実質年率3~18%です。

消費者金融のカードローンはディーラー系や銀行のローンと比べて借入上限額が少ない傾向にあります。そのため、車体価格をすべてまかなうのは難しい可能性があります。現金支払いに限定された諸費用の支払いなどに活用できるでしょう。

中古車ローンの審査基準とは

中古車ローンの審査基準は、提供元によって異なります。

一般的に、ローンで審査される項目は以下の通りです。

  • 属性
  • 過去の延滞などの履歴
  • 他社の借入額

属性

属性の審査とは、申請書に記入した内容をもとにした審査を指します。属性審査の調査内容は、以下の通りです。

  • 年齢
  • 職業
  • 家族構成
  • 年収
  • 勤務先情報
  • 勤続年数

特に「年収」と「勤続年数」は、審査で重要視される傾向にあります。

年収の目安は「前年度の年収が200万円以上」、勤続年数は「3年以上」が通りやすく、「最低でも1年以上」の勤続年数が必要とされています。

過去の延滞などの履歴

ローン会社は、申し込み者が過去に金融事故を起こした履歴がないかを調査します。

金融事故とは、以下のようなトラブルを指します。

  • 延滞・滞納
  • 強制解約
  • 自己破産・任意整理

例えば過去に消費者金融への返済が滞った履歴は信用情報に記録されます。ローン会社は安定して返済できる能力の有無を確認するため、事故履歴が残っていると審査に通りにくくなるでしょう。

クレジット情報の保有期間は、契約期間中および契約終了後5年以内です。申し込みの情報は照会日から6ヵ月間、利用記録は利用日から6ヵ月間保有されます。

自身の信用情報は、開示請求を行えば確認することが可能です。

他社での借入額

中古車ローンの審査では、他社からの借入額をもとに返済負担率をチェックされます。返済負担率は、年収に占める年間の返済総額の割合です。申し込み者の返済能力の有無を判断する資料とされます。

返済負担率が高くなるほど審査通過が難しくなると考えられています。中古車ローンの審査で許容される返済負担率の上限は25~30%が目安といわれるものの、個別の基準は公開されていません。

中古車ローンの審査に通らない理由

マイカーローンは中古車を購入する場合でも利用できますが、審査に通らないケースもあります。その主な理由は、次の通りです。

  • 借入希望額が高い
  • 勤続年数が1年未満
  • 過去に金融事故を起こしたことがある
  • 虚偽の申告をしている

借入希望額が高い

一般的にマイカーローンの審査では、年収に占めるローンの年間返済額の割合である「返済負担率」に基づき、借入希望額が適切かどうか判断されます。

返済負担率は、年間の返済総額が年収の約3分の1までを上限としているケースが多いです。そのため、借入希望額が年収の3分の1を超えると、審査に通りにくくなります。

年間の返済総額については、住宅ローンやカードローンなどほかの借入がある場合、それらすべての返済額を合算して計算されます。

勤続年数が1年未満

ローンの審査では、申し込み者の収入が安定しているか厳しくチェックします。その際、勤続年数が長いほど収入に安定性があると判断されます。

転職したばかりなどで、勤続年数が1年未満と短い場合、審査に通りにくくなるでしょう。

過去に金融事故を起こしたことがある

過去に金融事故を起こしたことがある場合も、審査に通りにくくなります。金融事故の例は、以下の通りです。

  • 長期延滞:返済が61日以上または3ヵ月以上遅れること
  • 債務整理:債務の減額や、支払い期間の調整により、借金問題を解決する手続き
  • 強制解約:クレジットカードの利用料金の延滞や不正利用などにより、強制的に解約されること
  • 自己破産:支払い不能であることを裁判所が認め、借金の支払い義務が免除される手続き

金融事故を起こすと、ブラックリストにのる可能性があります。ブラックリストとは、信用情報機関に登録される金融事故の情報のことです。ブラックリストにのると、その履歴が消えるのに5~10年程度かかります。

信用情報は、「CIC」「JICC」「KSC」といった3つの信用情報機関で管理されています。それら機関に対して開示請求を行えば、ブラックリストにのっているか確認することが可能です。

虚偽の申告をしている

虚偽の申告をしている場合も、審査で落ちる可能性が高いです。中古車ローンの審査では、勤務先の情報や、信用機関に保管されている記録なども審査されます。虚偽の申告はすぐにわかってしまいます。

年収や勤続年数などは、必ず正確な情報を申告するようにしてください。

中古車ローンの審査に通りやすくするコツ

中古車ローンの審査に通りやすくするためのコツは、以下の通りです。

  • 審査に通りやすいローン会社を選ぶ
  • 頭金を多めに用意する
  • 勤続年数が長くなってから申請する
  • 保証人を立てる
  • 複数社に借入がある場合は完済する

審査に通りやすいローン会社を選ぶ

審査が甘いマイカーローンはありませんが、マイカーローンの種類によって、審査の通りやすさが変わってきます。

  • 自社ローン:審査に最も通りやすい
  • ディーラーローン:金利は高いが、審査期間は短めで通りやすい
  • 銀行マイカーローン:金利は低いが、審査は厳しく書類手続きが面倒

この中で、審査に通りやすいのが自社ローンです。自社ローンとは、中古車販売店が独自に提供するローンのことです。銀行や信販会社を通さず、独自の審査基準を持っているため、審査に通りやすいとされています。

ただし、ある程度の頭金が必要であったり、保証人を用意したりする必要がある点に注意が必要です。

頭金を多めに用意する

中古車ローンの審査に通りやすくするためには、頭金を多めに用意して借入金額を軽減する方法が有効です。

審査でチェックされるポイントの1つは返済能力です。借入希望額に対して返済能力が低いとみなされると、審査の通過は難しいでしょう。頭金を多く用意することで返済負担率を下げ、審査に通過しやすくなる効果が期待できます。

ただし、頭金を用意するためにキャッシングや消費者金融を利用すると、返済負担率は下がりません。借入以外の方法で頭金を用意しましょう。

勤続年数が長くなってから申請する

勤続年数の長さは、返済能力を判断する資料として用いられます。勤続年数の長さは収入の安定性を推定する要素と考えられるためです。収入が不安定な人にお金を貸すのは、ローン会社にとってリスクを伴います。

中古車ローンの審査を受ける際は、同じ職場で1年以上働いている方が好ましいでしょう。審査直前の転職や退職は避け、勤続年数が短い場合は期間をおいて申請する方が、審査には通りやすくなります。

保証人を立てる

中古車ローンでは、原則として保証人を立てる必要はありません。しかしローン会社から求められたとき、保証人を立てることで審査に通過できる可能性があります。

保証人に求められる条件は、以下の通りです。

  • 成人である
  • 安定した収入がある
  • 安定した雇用形態で働いている
  • 支払いの遅延や滞納が記録されていない

保証人になれる人の条件は、ローン会社によって異なります。詳細はローン会社の担当者に確認しましょう。

複数社に借入がある場合は完済する

他社からの借入額は審査でチェックされます。借入額が多いほど返済負担率は上昇するため、カーローンの借入は難しくなるでしょう。審査に通りやすくするためには、申し込む前にすでに借りているお金を返済することが大切です。

自身の借入状況を整理することで、余裕を持った返済につながるでしょう。

中古車をローンで購入するときのポイント

中古車をローンで購入するときのポイントは、以下の通りです。

  • 事務手数料や保証料がかかる
  • 頭金を準備する
  • 複数のローン会社を比較する

事務手数料や保証料がかかる

ローンを組むと、利息以外にも手数料がかかるケースがあります。例えば、陸運局への登録や車庫証明の取得などの事務手続きにかかる費用は「事務手数料」と呼ばれます。また「保証料」は、借りたお金を返せなくなった際に代理となる保証会社に支払う費用です。

事務手数料・保証料の金額や支払い方法は、利用するローンによって異なります。中には、手数料は現金払いのみとされているケースもあります。ローンを組む前に見積もりを取得し、手数料の有無や金額を確かめることが大切です。

頭金を準備する

高額なローンを組むほど利息が増えるため、支払総額は上昇します。頭金を準備すると借入額が少なくなるため支払総額の軽減につながります。

例えば200万円と150万円を返済期間60ヵ月、金利(実質年率)8.0%で借入した場合の返済総額は、以下の通りです。

  • 借入金額200万円の場合:返済総額243万3180円
  • 借入金額150万円の場合:返済総額182万4900円

借入金額200万円だと利息総額は43万3180円、借入金額150万円だと利息総額は32万4900円になります。借入金額が大きいほど、利息が増えることがわかります。

複数のローン会社を比較する

中古車購入でローンを組む際は、複数社の提案を比較して決めることが大切です。複数のローン会社から提案を受けることで、自身が希望に近い条件で申し込める可能性が高まります。

中古車ローンを申し込む会社を探す際は、クラウドローンの利用がおすすめです。

クラウドローンは、登録するだけで複数の銀行からプランの提案を受けられます。申し込みに必要なのは家族構成や年収などの基本情報のみで、名前や住所の登録は不要です。

中古車ローンならクラウドローンがおすすめ

自分でローンを探すと、手続きに手間がかかり、条件に合った借入先を見つけることが難しいかもしれません。そこでおすすめなのが、クラウドローンです。

クラウドローンは、基本情報や希望条件を一度登録するだけで、複数の銀行から中古車購入に適したプランの提案を受けることができます。クラウドローンを利用すれば、気軽に自分に合った融資先を見つけることができます。氏名や住所の登録は不要なので、プライバシー面でも安心です。

中古車の購入を考えている方は、ぜひクラウドローンを活用してみてください。

まとめ

中古車を購入する際には、ローンを活用できます。利用できるローンの種類によって金利や借入上限金額などに違いがあるため、特徴を理解しておくことが大切です。審査では過去の履歴や他社からの借入額がチェックされる傾向にあります。

ローンを組む際は複数の会社を比較検討することが大切です。クラウドローンなども活用し、自身のライフスタイルに合った借入方法を探してみてください。

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