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ペットローンの審査は厳しい?ペットローンのメリット・デメリットや扱っている銀行を紹介

執筆者:マネーFix 編集部

【監修】株式会社RKコンサルティング河合 克浩

一般企業、外資系金融機関を経て、現在はファイナンシャルプランナー(FP)として年間150件超のお金の相談に対応。難しく感じる経済やお金の話をわかりやすく説明することに定評がある。夢を実現するため相談者に寄り添い、人生が豊かになるサポートを心がけている。

犬や猫を飼ってみたいと考えているものの、費用が高額なため悩む場合もあるでしょう。生体価格が数十万円するペットは珍しくありません。「ペットローン」です。ペットを購入するときだけではなく、飼い始めてからかかるさまざまな費用にも利用できます。ペットを飼いたいと考えている人にとっては、使い勝手のよいローンと言えるでしょう。

この記事では、ペットローンのメリット・デメリットや取り扱っている金融機関などを紹介します。

ペットをローンで購入する方法

ペットローンには、大きく分けて「銀行が提供するもの」と、「ペットショップと提携している信販会社が提供するもの」があります。また、銀行や消費者金融が提供するローンサービスを、ペットの購入に活用することもできます。

銀行のペットローン

銀行のペットローンは、マイカーローンや住宅ローンなどと同じ、目的別ローンです。

「ペット関連の支出」に用途が限定されているため、使用用途が決められていないフリーローンと比べると、金利が安いのが特徴です。

返済期間を長めに設定できるローンもあり、毎月の返済額を抑えることも可能です。一方、審査が厳しく、取り扱っている金融機関が少ないといったデメリットがあります。

信販会社の分割ローン

信販会社の分割ローンは、ペットショップの店頭で申し込みをして利用します。

審査が早く、最短で1時間程度で完了する場合もあります。気に入ったペットがいた場合に、すぐに家族として迎えられる点は大きな魅力です。

金利はペットショップによって異なっており、中には無利息のローンもあります。ただし、金利が低くなると返済期間が短くなる傾向があります。

また、銀行のペットローンと違い、「購入代金」にしか使うことができません。購入後の飼育費用や医療費などの目的では利用できない点に注意が必要です。

銀行のフリーローン

フリーローンとは、銀行が提供する使用目的を制限しないローンのことです。旅行や趣味など、幅広い目的に合わせて利用できるローンのため、ペットの購入費用としても利用することができます。

ペットローンと異なり、多くの金融機関で取り扱っているため、ペットをローンで購入するときには有力な選択肢の一つとなるでしょう。

消費者金融のカードローン

消費者金融のカードローンとは、専用のカードを利用してお金を借りるローンのことです。銀行のフリーローンと同様、使い道が自由なため、ペットの購入費用としても利用することができます。

フリーローンと異なり、返済期間が決まっておらず、契約時に決めた金額の範囲内であれば、何度でも借り入れ・返済ができるのが特徴です。そのため、医療費など急な出費が発生した場合でも、柔軟な対応が可能です。

ペットローンのメリット

次に、ペットローンのメリットについて解説します。

カードローンよりも金利が低い

ペットローンは使用用途が決められているぶん、カードローンやフリーローンなどと比べると、低金利であることがメリットです。

ローンの種類による金利の違いは、以下の表の通りです。

ローンの種類 金利相場
ペットローン 3.8~12.0%
カードローン 3.8~14.9%
フリーローン 3.8~13.5%
信販の分割ローン 12.0~15.0%

注目すべきポイントは上限金利の違いです。借入金額が少ない場合や、初回の借入時には上限金利が適用されるケースが少なくありません。

ペット購入代金以外にも利用できる

ペットの購入代金以外の費用にも利用できるのが、ペットローンのメリットです。主に以下のような費用に利用することができます。

  • 購入費用
  • 病院での治療費
  • トリミング費用
  • しつけ教室
  • 定期検診の費用
  • 毎月のエサ代、おやつ代

基本的に犬や猫などの小動物に関しては、病院で治療を受ける際、自由診療扱いとなります。そのため治療費全額が自己負担になります。

信販会社の分割ローンを使う場合には、基本的にペットショップでしか動物を購入することができません。さらに、ペット購入費用以外は対象外になります。

返済期間が長め

信販会社のローンでは、一方、銀行のカードローンは返済期間が10年近くまで設定できるものもあります。返済期間を長く設定することで、余裕を持って返済することができます。ただし、返済期間が長くなると、銀行に支払う返済総額は増加します。

一般社団法人ペットフード協会の調査によると、ペットの生涯必要経費は、犬場合で平均約250万円、猫の場合で平均約150万円です。ペットと生活するための費用がかかることを考慮すると、毎月の返済額を抑えることができる点はメリットと言えるでしょう。

出典:一般社団法人ペットフード協会「令和3年 全国犬猫飼育実態調査」

ペットローンのデメリット

次に、ペットローンのデメリットについて解説します。

即日の融資ができない

銀行が提供するローン商品の多くは、審査に時間がかかります。融資開始までに1?2週間程度かかるのが一般的です。そのため、即日融資を受けるのは難しいと考えておいた方がよいでしょう。

即日融資を受けたい場合は、消費者金融が提供するカードローンや、ペットショップを通して信販ローンに申し込む方がよいでしょう。

審査が厳しい

銀行のローンは、消費者金融や信販会社が提供するローンと比べて金利が低いぶん、審査が厳しい傾向があります。特にペットローンは無担保のローンのため審査が慎重に行われます

担保(物的担保)とは、万が一借り手がお金を返済できなくなった場合に備えて、他の返済手段として準備しておくもののことです。例えば、住宅ローンでは自宅を、自動車ローンでは自動車を担保として設定し、融資が実行されます。

しかし、ペットは生き物であり担保にするのが難しいため、無担保ローンとして提供されているケースがほとんどです。担保できる物がないぶん、貸し倒れが起きないように銀行の審査も慎重になります。

ペットローンの審査基準

ペットローンの審査基準は基本的に公開されていません。金融機関によっても審査基準は異なりますが、一般的には以下のような要素をもとに融資の可否を判断していると考えられます。

  • 収入の安定性
  • 信用情報に傷がないこと

ペットローンは返済が長期間にわたることも少なくありません。そのため、「継続して収入を得られる見込みがあるか」を重視する傾向があります。自営業やフリーランスよりも、収入が安定している正社員の方が、審査が有利に進む可能性があるでしょう

「信用情報に傷がないこと」も重要です。信用情報とは、クレジットカードでの買い物、ローンの申し込み状況などを記録した個人情報のことです。過去にローンの返済を延滞していたり、クレジットカードが利用停止になっていたりすると、審査に通らない可能性があります

信用情報は「信用情報機関」に情報開示の請求をして確認することができます。自分の信用情報に不安がある場合は、ローン申し込み前に確認しておきましょう。

ペットローンを扱っている銀行2選

ペットローンを扱っている銀行は多くありません。代表的な銀行は以下の2社です。

  • イオン銀行
  • スルガ銀行

イオン銀行のペットローン

イオン銀行のペットローンは、ペットに関することであればどんな用途でも使えます。6ヵ月ごとの増額返済や繰り上げ返済も可能です。万が一審査に落ちてしまった場合、フリーローンとして審査を受けることができます。

金利 年利3.8~8.8%(※2023年1月1日現在)
利用限度額 10万~700万円
借入期間 1~8年
保証人 不要
申し込み方法 インターネット

スルガ銀行のペットローン

スルガ銀行のペットローンは、「どうぶつ医療ローン(高度医療プラン)」、「どうぶつ医療ローン(ヘルスケアプラン)」、「ペットローン(オーナーズプラン)」の3種類があります。

それぞれの特徴は以下の通りです。

ローン種類 種別 特徴
どうぶつ医療ローン
(ヘルスケアプラン)
目的別ローン ・急な治療費や定期検診などの費用に備えられる
・自分のペースで返済できる
・全国のコンビニから借り入れと返済ができる
ペットローン
(オーナーズプラン)
カードローン ・ペットの購入費用やトリミング・しつけ教室など、日常的にかかる費用に備えられる
・自分のペースで返済できる
・全国のコンビニから借り入れと返済ができる
どうぶつ医療ローン
(高度医療プラン)
カードローン ・高度な手術や先進医療など、高額になりやすい治療を受けさせたい場合に備えられる
・借り入れ予定の金額で事前審査を受けられる
・無料で繰り上げ返済できる

また、金利や利用限度額は以下の通りです。

どうぶつ医療ローン
(ヘルスケアプラン)
どうぶつ医療ローン
(高度医療プラン)
金利 年利6.0~12.0% 年利4.0~7.5%
利用限度額 10万~100万円 100万~800万円
借入期間 1年ごとの自動更新 最長10年
保証人 不要 不要
申し込み方法 インターネット インターネット

まとめ

ペットをローンで購入する場合、特に使い勝手がよいのは、銀行が提供するペットローンでしょう。他のローンと比べて金利が低めに設定されているだけでなく、ペット購入費用以外にも利用できるといったメリットがあります。一方で、「審査が厳しい」、「融資を受けるまでに時間がかかる」といったデメリットがあることもおさえておきましょう。

チワマルの販売価格や平均相場はこちらの記事で詳しく解説されています。あわせてご確認ください。
参考:チワマルの値段はいくら?販売価格の平均相場を紹介|petmi

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