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家を買うタイミングとは?統計データやライフイベントから適したタイミングを紹介

執筆者:マネーFix 編集部

マネーFix 編集部

マネーFix 編集部は、FP有資格者や「ビジネス書」や「学習参考書」などさまざまなジャンルの編集経験者で構成されています。わかりやすく確かな情報を発信し「人生におけるお金の決断」の判断基準となる、信頼できるメディアを目指します。

家の購入は人生の節目となるイベントであり、大きな出費を伴います。「どのタイミングで購入するべきか?」「検討すべきポイントはどこか?」など、悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

家を購入するタイミングは、ライフイベントにも影響を受けます

この記事では、家を購入する平均年齢や年収について統計を基に紹介し、ライフイベント別の購入タイミングや、家を購入するときに検討しておきたいポイントについて解説します。

この記事でわかること
  • 家を買うタイミング
  • 家を買う前に検討しておきたいポイント
  • 家を買わない方がいいケース

統計データで見る家を買うタイミング

国土交通省が公表している「住宅市場動向調査報告書(令和4年度)」を参考に、以下について解説します。

  • 家を購入する年齢
  • 購入する人の年収
  • 購入する世帯の人数

家を購入する年齢

国土交通省の調査によると、家を購入する平均年齢は以下の通りです。

住宅の種類 購入平均年齢
注文住宅 43.8歳
分譲戸建住宅 39.5歳
分譲マンション 44.8歳
中古戸建住宅 45.8歳
中古マンション 46.3歳

購入平均年齢が一番高いのは「中古マンション」の46.3歳、一番低いのは「分譲戸建住宅」の39.5歳でした。

購入する人の年収

住宅の種類別で見る購入時平均年収は、以下の通りです。

住宅の種類 購入したときの平均年収
注文住宅 801万円
分譲戸建住宅 750万円
分譲マンション 960万円
中古戸建住宅 752万円
中古マンション 657万円

注文住宅に関しては、全国では801万円が平均値ですが、三大都市圏では896万円と全国平均を上回っています。

また、分譲マンションを購入した人の平均年収が一番高いです。中古物件を購入する場合は、平均年収が650万~750万円程度となっています。

購入する世帯の人数

住宅の種類による平均世帯人数の詳細は、以下の通りです。

住宅の種類 平均世帯人数
注文住宅 3.2人
分譲戸建住宅 3.5人
分譲マンション 2.7人
中古戸建住宅 3.3人
中古マンション 2.5人

戸建住宅は3~4人家族、マンションは2~3人家族が購入する傾向があるようです。

ライフイベントで見る家を買うタイミング

一般的に、以下のライフイベントのタイミングで家を購入する人が多い傾向があります。

  • 結婚
  • 出産
  • 子どもの進学
  • 子どもの独立

それぞれのライフイベントのタイミングで、家を購入する際のポイントを解説します。

結婚のタイミング

結婚する際には、夫婦で今後のライフプランを話し合い、一緒に住む家を検討します。最初は賃貸住宅に住み、その後頭金を貯めて家を購入するという人もいるでしょう。

ただし、年齢が高くなるにつれ長期間のローンを組むのが難しくなります。賃貸に住む場合には家賃の支払いも発生するので、早めに購入するのも1つの方法です。

結婚して共働きであれば、2人の収入を合算して住宅ローンを組めるメリットもあります。

出産のタイミング

出産のタイミングも、家を購入するきっかけの1つです。子どもが産まれると、その後の生活環境や教育環境を考慮し、できるだけ子どものことを考えた場所に家を購入したいと考えるからです。

病院や学校が近いことはもちろん、治安が良い場所や、近くに公園がある場所など子育てに適した環境が理想的です。それらの立地条件を満たす物件を選ぶとよいでしょう。

子どもが進学したタイミング

子どもが小学校、中学校、高校などに進学するタイミングも家の購入に適しています。進学予定の学校の近い場所を選ぶことができるからです。

教育環境は学区によって異なるので、事前に周辺の環境をよく調べたうえで立地を選ぶことが大切です。有名進学校の周辺は治安がいいといわれており、安心して子どもに学ばせることができます。

子どもが独立したタイミング

子どもが社会人になり独立すると、子ども部屋が余ることがあります。その結果、夫婦で住むには自宅が広く感じるようなら、子どもが社会人になったタイミングで家を購入するのも1つの考え方です。

また、子どもが独立するタイミングは、老後生活を意識するタイミングでもあります。このタイミングでは、バリアフリー設計で上下の導線が少ない平屋やマンションが選択肢に入ってくるでしょう。

また、病院の近くや買い物に便利な立地もおすすめです。駅やバス停が近い場所なら、車がなくても公共交通機関で移動できるでしょう。

家を買う前に検討しておきたいポイント

家を買うときには、事前に以下のポイントを押さえておくことが大切です。

  • 好ましい立地条件か
  • 戸建てかマンションか
  • 新築物件か中古物件か
  • どのような間取りにするか
  • ローンの返済計画はどうするか

好ましい立地条件か

立地条件は、家を購入したあとに簡単に変えることができません。そのため、しっかりと検討する必要があります。

現状は好ましい立地条件であっても、今後の計画によっては自分たちの意向に沿わなくなる可能性もあります。そのため、今後周辺にどのような建築物が建設されるのかなど、将来の都市計画も考慮して決めるようにしてください。

検討すべき立地条件の例は、以下の通りです。

  • 駅までの距離
  • 通勤時間
  • 近隣施設
  • 日当たり
  • 子どもの教育環境
  • 水害や土砂崩れリスク
  • 騒音
  • 防犯
  • 季節による影響

幹線道路沿いでは車の交通量が多く、騒音に悩まされる原因にもなります。線路に近い立地も同様です。

水害や土砂崩れリスクがある土地かどうかも重要です。火災保険料も変わってきます。ハザードマップなどで確認するとよいでしょう。

また、防犯面を意識しておくことも大切です。治安が悪いといわれている場所はできるだけ避けるようにしましょう。

戸建てかマンションか

家を選ぶ際に、戸建てを選ぶかマンションを選ぶかは悩ましいところです。

戸建ておよびマンションのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット デメリット
戸建て ・上下階の騒音に悩まされることがない
・プライバシーが守られる
・管理費が不要
・駅から離れていることも多い
・防犯面での不安がある
・メンテナンスを自分で行わなければならない
マンション ・便利な立地に建つ物件が多い
・防犯面に優れている
・共有部分の管理を任せられる
・住宅の面積が狭い
・管理費や修繕積立金が必要
・音漏れなど隣室に気を遣う必要がある

戸建てなら庭を造ることも可能です。マンションの場合、ベランダには避難を妨げるような私物を置けないケースもあります。

マンションは防犯面では戸建てより優れていますが、簡単に修繕できない点がデメリットです。これに対し、戸建ては防犯対策や建物のメンテナンスも自分で行う必要があります。

新築物件か中古物件か

家を購入する際、新築物件と中古物件のどちらを選ぶかも悩ましいところです。それぞれのメリット・デメリットは、以下の通りです。

メリット デメリット
新築物件 ・設備が最新である
・新築ならではの税制優遇がある
・中古物件より価格が高い
・人気のエリアに住むことが難しい
中古物件 ・新築物件よりも安い ・家の設備が古い
・家の状態によっては住宅ローンを組めない
・修繕費用がかかる

国土交通省「令和4年度 住宅市場動向調査報告書」では、新築にした理由と、中古物件にした理由について、以下のように公表されています。

新築にした理由(中古物件にしなかった理由)
  • 新築の方が気持ちがいい
  • リフォーム費用をかけたくない
  • 耐震性や断熱性に不安がある
  • 隠れた不具合が心配
中古物件にした理由(新築にしなかった理由)
  • 価格が手頃だった
  • 特に新築物件にこだわらなかった
  • リフォームすることで、自分が住みたい仕様に変えられる

どのような間取りにするか

マンションでは間取りがあらかじめ決まっていますが、注文住宅を購入する場合は間取りを自由に決めることができます。間取りを決める際には、住む人のライフスタイルに合わせることが大切です。具体的には、以下のポイントを意識して決めるようにしましょう。

  • 生活動線や家事動線
  • 部屋をどのように使うか
  • 収納はどの程度必要か
  • 家電や家具の配置

トイレの場所やリビングから各部屋への導線も考えながら、スムーズに動ける間取りにすることが大切です。

多くは浴室の近くに洗濯機を置きますが、洗濯物を干すまでの導線も考慮する必要があります。家電については、コンセントの位置や数を計算して配置するようにしましょう。

また、子どもができたら子ども部屋が必要になります。部屋の使い方は、出産計画を踏まえて検討するのが賢明です。

ローンの返済計画はどうするか

住宅を購入するにあたり、ほとんどの人が住宅ローンを利用します。住宅ローンを利用する際には、借りられるだけ借りるのではなく、完済まで無理なく返済できる金額を借りることが大切です。

また、家を購入する際や住宅ローンの契約時にはさまざまな手数料がかかるので、その費用も考慮しておかなければなりません。

家を購入するにあたっては、国や自治体が支援制度を設けているので、自分が住んでいる自治体に支援制度がないか確認してみましょう。

家を買わない方がいいケース

家を買わない方がいいケースは、以下の通りです。

  • 転勤が多い
  • 収入が不安定
  • 将来相続する不動産がある

転勤が多いと、単身赴任か家族で引っ越すかのどちらかを選択しなければなりません。

また、収入が不安定だと、住宅ローンの返済が困難な状況になる可能性があります。最悪の場合、購入した家を手放すことにもなりかねません。

さらに、将来相続する不動産があるなら、あえて家を購入する必要もないでしょう。また、持ち家に固執しないなら気軽に住所を変えられる賃貸住宅の方が向いています。

まとめ

家を買うタイミングは、人によって異なります。今回紹介した統計値を参考にしながら、どのタイミングで買うべきか判断しましょう。結婚や出産、子どもの進学時など、ライフイベントに合わせて購入するのも1つの方法です。

立地条件が自分に合っているか、戸建てかマンションか、新築か中古かなど検討すべきポイントは色々あります。住宅ローンの返済計画のほか、将来的に購入した家をどのようにするかも考慮して結論を出すようにしましょう。

住宅購入の勉強については、こちらの記事で詳しく解説されています。合わせてご確認ください。
参考:【家を買う本おすすめランキング9選】住宅購入の勉強ならコレで決まり! - 一条工務店とイツキのブログ

家を買う時の年収ごとの相場については、こちらの記事で詳しく解説されています。合わせてご確認ください。
参考:家を買う時の年収ごとの相場は?年収の何倍の住宅ローンが妥当? | 幸せおうち計画

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