【年齢・年代別】住宅ローン借入可能額の目安|住宅ローンを組むときのポイント

執筆者:マネーFix 編集部

【監修】株式会社RKコンサルティング河合 克浩

一般企業、外資系金融機関を経て、現在はファイナンシャルプランナー(FP)として年間150件超のお金の相談に対応。難しく感じる経済やお金の話をわかりやすく説明することに定評がある。夢を実現するため相談者に寄り添い、人生が豊かになるサポートを心がけている。

住宅ローンを組む前に、自分がどれくらいの金額を借りられるかを知りたい人もいるのではないでしょうか。借入可能額は、年収や年齢によって決まります。借りられる金額の目安を知り、無理なく返済できる金額をシミュレーションすることが重要です。

この記事では、住宅ローンの借入可能額が決まる指標のほか、住宅ローンを組むうえで考慮しておくべきポイントを年代別に紹介します。

住宅ローンの借入ができる年齢

住宅ローンの借入では、申込時と完済時の年齢制限があります。

一般的に、申込時の年齢は20~70歳、完済時の年齢は75~85歳未満とされています。申込時の年齢制限には上限がある点に注意が必要です。

申込時の年齢と完済時までの年齢が近ければ、短期間で住宅ローンを返済しなければなりません。家計の状況によっては経済的な負担が重くなるうえに、希望額を借りられない可能性も考慮しておきましょう。

住宅を購入する平均年代

国土交通省 住宅局「令和3年度 住宅市場動向調査」によれば、住宅を購入する年代としては30代が最も多いです。

  新築注文住宅 分譲戸建 分譲マンション
30代 44.8% 47.0% 38.2%
40代 23.3% 27.7% 27.9%
50代 8.2% 5.3% 12.1%
出典 : 国土交通省 住宅局「令和3年度 住宅市場動向調査

30代は結婚などでライフステージが変わる人も多く、完済までの期間を考えても住宅ローンを組むのに適した年代だといえるでしょう。

住宅ローンの借入可能額が決まる指標

借入可能額は、主に次の2つの指標で決まります。

  • 返済比率
  • 年齢

返済比率

住宅ローンにおける返済比率とは、年収に占める年間の返済額の割合です。返済比率は、借入額を決定するための審査基準としても用いられています。

銀行などの金融機関における返済比率の基準は、以下の通りです。

  • 年収400万円未満:30~35%
  • 年収400万円以上:35~40%

ただし、借入可能額と実際の返済可能額は異なるケースが多いです。仮に返済比率がこれらの基準を満たすとしても、その上限いっぱいまで借りることはリスクがあるでしょう。

無理なく返済できる返済比率は20%程度といわれています。例えば、手取り年収400万円であれば、無理なく返済できる返済額は以下のように計算できます。

【年間の返済額】
400万円×20%=80万円
【毎月の返済額】
80万円÷12ヵ月=約7万円

年齢

申込時の年齢も重要な要素です。

若い世代であれば今後年収が増える可能性が高く、完済までの年数にも余裕があります。一方、年齢が高いと今後定年退職などで年収が減る可能性が高まります。また、完済時の年齢が上限に近くなることも、住宅ローンを組むうえでの懸念材料です。

年齢別住宅ローンの借入可能額の目安

毎月の返済額をもとに、借入可能額をシミュレーションしてみましょう。

前提条件
  • 完済年齢は65歳
  • ボーナス返済額は考慮しない
  • 金利は475%
月々の返済額 8万円 10万円 12万円 14万円
30歳 3090万円 3860万円 4640万円 5410万円
35歳 2680万円 3350万円 4020万円 4690万円
40歳 2260万円 2820万円 3390万円 3950万円
45歳 1830万円 2280万円 2740万円 3200万円
50歳 1380万円 1730万円 2080万円 2430万円
55歳 930万円 1170万円 1400万円 1640万円
出典:三井住友銀行「新規借入シミュレーション

シミュレーションの結果から、年齢が高くなるほど借入可能額は小さくなっていることがわかります。年齢を重ねて住宅ローンを組む場合は、住宅購入費用をすべてローンに頼らなくても済むように、普段から貯蓄しておくことが重要です。

年代別住宅ローンを組むときのポイント

年代別で見た住宅ローンを組むポイントは、以下の通りです。

  • 20代:年収や貯蓄が低いうちは、借入額が多くなりすぎないようにする。
  • 30代:子育てに必要な資金も考慮して貯蓄とのバランスをとる。
  • 40代:子どもの進学や自分のための資産運用に必要な資金も確保する。
  • 50代:老後の生活に備え、住宅ローンの負担が重くなりすぎないように注意する。

20代

20代では、ライフイベントを考慮して年収と借入額のバランスを取ることが重要です。

年収が低く貯蓄も少ないうちは、仮にローンを組んでも毎月の返済が家計を圧迫する可能性があります。今後子どもが増えて養育費で出費がかさむこともあるでしょう。

20代で住宅ローンを組むメリットは、時間をかけて住宅ローンを完済できることです。早い年代からコツコツと返済できることは、ゆとりあるライフプランを立てるうえでも重要です。

ただし、経済的な余裕がなければ、希望する金額を借りられない可能性がある点に注意してください。その場合は、親族から金銭的な援助を受ける、夫婦で収入を合算するなどの選択肢も検討しておきましょう。

30代

30代では、貯蓄にも資金を回せるように住宅ローンを組むことがポイントです。20代よりも年収が上がり貯蓄も増えているでしょうが、子育てや将来的な資産運用に必要な資金を考慮する必要があります。

老後に備えるのはまだ先に思う年代かもしれませんが、準備が早いほど資産を大きくできる可能性が高まります。

ボーナスによる繰り上げ返済を有効活用して返済ペースを速くすることで、返済総額が減らせるでしょう。

40代

40代では、老後の資産形成も考慮して住宅ローンの返済期間を考えることが重要です。

住宅ローンの残高が多いと、老後の準備にも影響が出ます。40代も子どもの進学などで出費が多くなる年代と考えられますが、家族のためだけではなく、自分の将来も考えたうえで借入金額を決める必要があるでしょう。

20代、30代よりも借入可能額は低くなる可能性があるので、頭金を多めに用意するようにしましょう。

50代

50代は完済までの時間が短く、老後の準備とのバランスをとることが重要です。

短期間で返済するとなれば毎月の返済額も大きくなり、家計への負担が増大することが考えられます。今後、定年退職を迎えて収入が減ることや、老後の準備をすることを考えると、住宅ローンの返済負担が大きいとリスクがあるでしょう。

返済負担を軽減するには、借入額を小さくしたり、頭金を多く準備したりする工夫が必要です。

まとめ

住宅ローンの借入額を決定する際に影響するのは、年収と年齢です。若い世代ほど将来的な年収アップが見込め、借入期間も長く設定できることから、借入可能額も大きくなります。ただし、経済的な余裕がなければ、希望する金額を借りられない可能性もある点に注意してください。

住宅ローンを組む前にはシミュレーションを行い、経済的負担がどれぐらい増えるのか把握しておきましょう。長期にわたる負債となるため、自分や家族のライフプランを踏まえたうえで借入額を決めることが重要です。

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