※本サイトは一部アフィリエイトプログラムを利用しています

住宅ローンの審査期間は長い?短い?できるだけスピーディに審査を進めるポイントを紹介

執筆者:マネーFix 編集部

【監修】株式会社RKコンサルティング河合 克浩

一般企業、外資系金融機関を経て、現在はファイナンシャルプランナー(FP)として年間150件超のお金の相談に対応。難しく感じる経済やお金の話をわかりやすく説明することに定評がある。夢を実現するため相談者に寄り添い、人生が豊かになるサポートを心がけている。

気に入った物件が見つかり、家を購入したいと思ったとき、住宅ローンを組む人も多いでしょう。しかし、住宅ローンはすぐに融資が実行されるわけではありません。金融機関では、申込者がきちんとローンを返済できるか審査を行います。

この記事では、住宅ローンの審査期間や融資実行までの流れ、スムーズに進めるためのポイントを紹介します。

住宅ローンの審査の流れと審査期間

住宅ローンの契約をスムーズに行うためには、融資までの流れを把握しておくことが大切です。

基本的な流れは、以下の通りです。

  • 事前審査
  • 本審査
  • 契約締結

住宅ローンの金額は高額なため、金融機関では慎重に審査を行います。審査には「事前審査」と「本審査」があり、一般的には事前審査を通過しないと本審査に進むことができません。

事前審査

事前審査は、住宅購入を決め、いざ住宅ローンを申し込んだあとで基準を満たさなかったという事態にならないために行います。

審査には担保となる物件の情報も必要なので、申し込みのタイミングは購入したい物件が決まったあとになります。

事前審査でチェックされる項目は金融機関によって異なりますが、主に以下のような内容です。

  • 年齢
  • 年収
  • ローンの利用状況
  • 物件価格
  • 希望する借入額と返済期間

事前審査に必要な書類

事前審査に必要な書類は以下の通りです。

・本人確認書類

運転免許証、マイナンバーカード、パスポート、住民票、健康保険証など

・収入を証明する書類

会社員などの給与所得者:源泉徴収票、課税証明書

自営業などの個人事業主:確定申告書、納税証明書

・購入物件の確認書類

販売用パンフレット、間取り図など

・その他の書類

返済中のローンがある場合は残高証明書、返済予定表など

事前審査にかかる期間の目安

審査結果は、多くの金融機関で数日から1週間程度で通知されます。

ネット銀行など、早い場合は即日で結果が出ることもありますが、借入額や申し込み内容によっては1週間程度かかることもあります。

本審査

事前審査を通過したら本審査に進みます。本審査は、住宅ローンを正式に申し込むと行われる審査です。本審査を通過すれば、住宅ローンの契約が可能となります。

毎月きちんと返済できる人物であるか、担保となる物件の価値は充分であるかなどについて、事前審査よりも厳密に審査されます。

本審査でチェックされる項目は金融機関により異なりますが、国土交通省 住宅局「令和4年度 民間住宅ローンの実態に関する調査 結果報告書」によると、9割以上の機関が確認している審査項目が以下の通りです。

  • 完済時年齢
  • 健康状態
  • 借入時年齢
  • 担保評価
  • 勤続年数
  • 連帯保証
  • 返済負担率
  • 年収

本審査に必要な書類

本審査で提出する書類は事前審査より多く、さらに詳細な情報が必要です。

具体的な必要書類は、以下の通りです。

・本人確認書類

運転免許証、マイナンバーカード、パスポート、住民票、健康保険証など、印鑑証明書と印鑑

・前年の収入を証明する書類

会社員などの給与所得者:源泉徴収票、課税証明書

自営業などの個人事業主:確定申告書、納税証明書

・勤務先を証明する書類

職歴書、勤続証明書

・家族に関する書類

世帯全員の住民票の写し

・購入物件についての書類

売買契約書、工事請負契約書、重要事項説明書、不動産登記簿謄本、販売用パンフレット

・その他の書類

ほかにローンがある場合は残高証明書や返済予定表など

このほかにも、申込者の状況に応じて書類の提出を求められることがあります。

本審査にかかる期間の目安

提出書類をもとに金融機関が審査を行います。しかし、事前審査よりも厳密に審査を行うため、結果が出るまでの日数も事前審査より長く、10日~2週間程度かかるケースが多いです。

また、書類に不備がある場合は再提出する必要があるため、1ヵ月以上かかることもあります。

契約締結

本審査を通過したら、銀行などの金融機関と住宅ローン契約を正式に締結します。この段階で、適用金利、借入額、返済期間や月々の返済額などが決定されます。

住宅ローン契約が成立すると物件購入費用が支払われ、物件の引き渡しへと進みます。

契約から融資実行までの期間

融資実行日は金融機関の担当者、売主、買主、司法書士などのスケジュールを合わせる必要があり、住宅ローン契約から1週間以内が一般的です。

融資が実行されると同時に物件の所有権が売主から買主に移り、物件の引き渡しが行われます。

銀行の場合は銀行法にて土日・祝日は休日と決まっているため、融資が実行されるのは平日の営業時間内に限定されます。

住宅ローンの審査をスムーズに進める方法

物件の引き渡しまでのスケジュールを考えると、審査期間を長引かせないことが重要です。住宅ローンの審査をスムーズに進めるためのポイントは、次の通りです。

  • 事前に必要な書類を準備しておく
  • 記載内容に不備がないか確認する
  • 繁忙期を避ける
  • 審査スピードが早い金融機関を選ぶ

事前に必要な書類を準備しておく

必要書類の中には取得までに時間のかかるものもあります。提出までの時間を短縮するためにも、事前に必要な書類をしっかりと準備しておくことが大切です。

住民票や印鑑証明書など、役所で取得する書類はいつ取りに行けるのか、再発行が必要な書類はないかなど、あらかじめ確認しておきましょう。

記載内容に不備がないか確認する

提出した書類に不備があると、審査結果が出るのが遅くなります。

書類の不備には記入漏れや書類の不足などがありますが、それ以外にも提出した書類が金融機関の定める有効期限を過ぎている場合もあるので、注意が必要です。

繁忙期を避ける

繁忙期は住宅ローンの申込件数が多くなり、一件あたりの審査にかかる期間も長引く傾向にあります。一般的には9?10月、2?3月が不動産売買の繁忙期です。

これらの時期を避けて申し込みをすることで、審査がスムーズになり審査期間を短くできる可能性があります。

審査スピードが早い金融機関を選ぶ

住宅ローンの審査期間は金融機関によって異なります。そのため、審査スピードが早い金融機関を選ぶことも時間を

短縮するためのポイントです。

メガバンクとネット銀行の特徴をそれぞれ紹介します。

・メガバンク

具体的な審査期間を明示しないケースも多いですが、事前審査から融資実行まで平均1ヵ月程かかります。

・ネット銀行

事前審査の即日回答が可能など、審査期間が短いのが特徴です。事前審査から融資実行までは平均2週間程度です。オンラインなので時間を気にせずやり取りができるメリットもあります。

まとめ

住宅ローンを契約する際には、事前審査や本審査があります。審査には必要な書類が多く、時間もかかります。物件を決めてから契約するまでの流れを把握し、できるだけスムーズに進められるようにしましょう。

審査を早く進めたいなら、繁忙期を避けたり、審査スピードの早い金融期間を選んだりするのも有効です。

キーワードで記事を検索