住宅購入で多くの人が「住宅ローン」を利用します。住宅ローンを利用することで、一括で支払う資金がなくても住宅を購入することができます。住宅ローンには「ノンバンク」と「銀行」の2種類があり、特徴やメリット・デメリットが異なります。
この記事では、ノンバンクと銀行の住宅ローンの違いや、ノンバンクで住宅ローンを組むメリット・デメリットについて解説します。自身の状況も踏まえてノンバンクの住宅ローンを利用すべきか検討しましょう。
※本サイトは一部アフィリエイトプログラムを利用しています
【監修】株式会社RKコンサルティング河合 克浩
一般企業、外資系金融機関を経て、現在はファイナンシャルプランナー(FP)として年間150件超のお金の相談に対応。難しく感じる経済やお金の話をわかりやすく説明することに定評がある。夢を実現するため相談者に寄り添い、人生が豊かになるサポートを心がけている。
住宅購入で多くの人が「住宅ローン」を利用します。住宅ローンを利用することで、一括で支払う資金がなくても住宅を購入することができます。住宅ローンには「ノンバンク」と「銀行」の2種類があり、特徴やメリット・デメリットが異なります。
この記事では、ノンバンクと銀行の住宅ローンの違いや、ノンバンクで住宅ローンを組むメリット・デメリットについて解説します。自身の状況も踏まえてノンバンクの住宅ローンを利用すべきか検討しましょう。
住宅の購入は高額な買い物なので、住宅ローンを利用する人がほとんどです。住宅ローンを取り扱う金融機関は「ノンバンク」と「銀行」の2つに分類されます。
銀行は、顧客が預金をしたり、外国為替取引や手形を交付したり、企業や人々に資金を貸し付けたりするなどのサービスを提供する金融機関です。
一方、ノンバンクは、銀行のようにほかのサービスを提供することなく、融資業務に特化しているのが大きな特徴です。 また、ノンバンクは貸金業法に、銀行は銀行法に則って業務を行います。
ノンバンクの大きな特徴は、提供している住宅ローンのほとんどが「フラット35」という点です。フラット35は、金融機関が住宅金融支援機構と連携して提供する「全期間固定金利型」の住宅ローンです。
ノンバンクで住宅ローンを組むメリットは、以下の通りです。
銀行と比べると、ノンバンクは審査が速い傾向があります。住宅ローンの審査にかかる日数は、一般的に1週間程度です。長いときは2~3週間かかることもあります。ノンバンクの審査は、数日で完了する場合もあります。
審査に時間がかかると、申し込みから契約までの間に金利が変動してしまう可能性があります。金利が上昇した場合、返済計画の見直しが必要になることもあります。融資の審査がスピーディーであれば、金利が上昇するリスクを軽減することができるでしょう。
ノンバンクの審査は、銀行と比べて柔軟な審査が行われます。
職業や年齢、勤続年数などを理由に銀行の住宅ローンの審査に落ちた人でも、ノンバンクの住宅ローンなら審査に通る可能性があります。特に、自営業者や個人事業主は、銀行の審査に通りにくいといわれていますが、ノンバンクの住宅ローンであれば柔軟に対応してもらえる可能性があります。
また、信用情報に傷があった場合でも、ノンバンクでは審査に通るというケースも見られます。
一般的に、銀行で住宅ローンを借りるには、当該の銀行の口座を開設する必要があります。
一方、ノンバンクは銀行のように預金に関する業務を行わないため、口座を保有することはありません。そのため、銀行のように新たに返済用口座を開設する必要はなく、普段使用している銀行口座を指定するだけで住宅ローンを利用できます。
ノンバンクの住宅ローンはほとんどが「フラット35」です。フラット35は全期間固定金利で利用できるため、安定した返済計画を立てやすいのが大きなメリットです。
ノンバンクで住宅ローンを組むデメリットは、以下の通りです。
融資スピードや審査の通りやすさのメリットがある反面、金利の面でデメリットがあります。最適な住宅ローンを利用するためにも、デメリットも理解したうえで比較検討することが大切です。
ノンバンクの住宅ローンは、銀行よりも金利が高くなる点がデメリットです。ノンバンクは保証会社を通さないため、利用者がローンを返済できなくなった場合に貸し倒れになるリスクを抱えています。貸し倒れのリスクに備えて、ノンバンクの金利はあらかじめ高く設定されている傾向があります。
前述の通り、ノンバンクの住宅ローン商品はほとんどが「フラット35」です。そのため、金利タイプも「全期間固定金利」になります。
金融機関によっては、変動金利とフラット35を組み合わせて借りる商品などもありますが、基本的には「フラット35」と考えておくとよいでしょう。
ノンバンクの住宅ローンは、下記のような人におすすめです。
銀行の住宅ローンと比較して柔軟な審査が行われることから、個人事業主や銀行の住宅ローン審査に通らなかった人におすすめです。銀行の住宅ローン審査に通らなかったとあきらめるのではなく、現在の状況に合わせて利用できる住宅ローンを検討してください。
ノンバンクの住宅ローンは、個人事業主の人におすすめです。個人事業主は、収入が不安定になりやすいこともあり、銀行の住宅ローン審査に通りにくい場合があります。
しかし、ノンバンクが提供する住宅ローンの中には、個人事業主向けの商品もあります。銀行での審査に不安を感じている人や収入が不安定な個人事業主の人は、ノンバンクの住宅ローンの利用を検討してみましょう。
銀行の住宅ローンに通らなかった人も、ノンバンクの住宅ローンをおすすめします。ノンバンクは銀行と異なり、独自の基準によって審査されます。そのため、銀行で断られた場合でも、ノンバンクであれば審査に通る可能性があります。
過去の支払いに関する遅延や滞納によって信用情報に問題がある場合でも、対応してもらえるケースもあります。信用情報に問題があるからと諦めるのではなく、一度審査を受けてみることをおすすめします。
ノンバンクの住宅ローンは、銀行と比べて審査が柔軟で、審査スピードが速いというメリットがあります。一方、金利が高くなる傾向があり、選べる商品が少ないというデメリットがあります。銀行の住宅ローン審査に落ちてしまった人や、個人事業主でも審査に通る可能性があるため、ノンバンクの住宅ローンも検討することをおすすめします。
キーワードで記事を検索