教育ローンの選び方は、以下の通りです。
- お金の借り方で選ぶ(一括 or カードローン)
- 金利の違いで選ぶ(固定金利 or 変動金利)
- 返済方法で選ぶ(元利均等返済 or 元金均等返済)
- 利用条件で選ぶ
- 借入額を増額できるかで選ぶ
お金の借り方で選ぶ(一括 or カードローン)
教育ローンのお金の借り方には、証書貸付方式の一括借入型と、カードローン型があります。目的に応じて、どちらのタイプを選択するべきか変わってきます。
一括借入型は返済金額が明確なため、返済計画をしっかりと立てたい人におすすめです。
ただし、一括借入型は借入金を全額使わない場合でも、全額分の利息を支払わなければなりません。
一方、カードローン型の場合、必要になったときに必要な分だけお金を借りられるので、支払う利息は借りた分に対する利息だけで済みます。
また、一括借入型では再度借入する場合、あらためて申し込みが必要になりますが、カードローン型ではその手間がかかりません。
必要な金額が不明な人には、その都度借入できるカードローン型がおすすめです。
一括借入がおすすめの人 |
カードローン型がおすすめの人 |
・必要な金額が決まっている ・計画的に返済していきたい |
・使わなかった分の利息は払いたくない ・必要な金額がわからない ・在学期間が長い(医学部など) |
金利タイプの違いで選ぶ(固定金利 or 変動金利)
教育ローンの利息には、完済まで金利が変わらない固定金利と、市場の動きで変動する変動金利があります。
固定金利は金利が上がらないのはメリットですが、設定されている金利が高い点がデメリットです。
変動金利は一般的に金利が低い傾向にありますが、市場価格の高騰により金利が上がる可能性もあるため、注意しなければなりません。
変動金利を選んだとしても、金利が大幅に増えるケースは滅多にありません。少しでも金利の低い教育ローンを組みたいなら、変動金利を選ぶことも1つの方法です。
しかし、金利が上がる可能性を捨てきれないため、不安に感じるようであれば固定金利の選択をおすすめします。
返済方法で選ぶ(元利均等返済 or 元金均等返済)
教育ローンを選ぶときは、返済方法も判断材料にしましょう。返済方法の違いで、負担のかかり方が変わってくるためです。
返済方法には主に、「元利均等返済」「元金均等返済」の2種類があります。それぞれの特徴とおすすめの人は、下表の通りです。
返済方法 |
特徴 |
おすすめの人 |
元利均等返済 |
・毎月の返済額(元金と利息の合計)が一定 ・返済期間中、元金と利息の返済割合が変化する。 ・返済当初は利息の割合が大きく、元金の減り方が遅い ・返済が進むと元金の割合が増え、利息の割合が減る |
・毎月の返済額を一定にしたい人 ・返済初期の返済額を抑えたい人 |
元金均等返済 |
・毎月返済する元金の額が一定 ・利息は残債に応じて変動する ・返済開始時は利息が多く、元金と利息を合わせた毎月の返済額が大きい ・返済が進むと利息が減り、毎月の返済額も減る |
・当初の返済額に対応できる人 ・返済総額が少ない人 ・将来の返済額を抑えたい人 |
利用条件で選ぶ
教育ローンを選ぶ際には、利用条件も考慮しましょう。教育ローンの融資を受けるには審査があり、商品ごとに設定された利用条件を満たす必要があるためです。
例えば、以下のような利用条件が設定されます。
借入額を増額できるかで選ぶ
借入額を増額できるかも考慮しましょう。申し込み当初よりも、教育費がかかってしまうケースもあるため、増額できると知っていれば、安心できます。
例えば、国の教育ローンを利用する場合、借入上限の350万円以内であれば、再度申し込みを行えます。
申し込み当初に、教育費で計算できない要素がある場合は、借入額が増額できる教育ローンに申し込むとよいでしょう。