子どもに必要な「お金の教育」とは?始めるタイミングや教え方を解説!

出産・子育て

子どもには将来お金に振り回されてほしくない、という想いからお金の教育を始めたい親御さんも多いのではないでしょうか?しかし、自分が子どものときにお金についての教育を受けていたのかというと、そんな記憶がない方もたくさんいます。

子どもにはお金について何をどのように教えるのが良いのでしょうか。

この記事では、子どもにお金の教育をするメリットや、教育が必要である理由をご紹介します。また、テーマ別にお金の教育の始め方を解説します。

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なぜ子どもにお金の教育が必要?

最初に、子どもに対してお金の教育が必要と言われる理由や、教育を始めるタイミングについてご紹介します。

お金に振り回されない人生を送るため

子どもにお金の教育が必要である理由は、お金によって心も体も自由が奪われてしまわないような、お金に振り回されない人生を送れるようにするためです。

例えば、毎月家計が火の車、借金を返すためにまた借金をしてしまう、老後の生活資金が作れず将来が不安、といったことが挙げられます。

これらは収入の問題もありますが、そもそものお金との付き合い方や考え方にも原因があるのではないでしょうか。

お金はあくまで目的を叶えるための手段の一つです。

お金を正しく利用するためには、お金との付き合い方や考え方について、子どものときに教育が必要になるのです。

お金をうまく使うには金融リテラシーが必要

金融リテラシーとは、お金に関する知識や情報への理解、判断力のことを言います。

金融広報中央委員会の調査*によると、同委員会が設定した金融知識・判断力に関する問題に対して正答率が高い人(高リテラシー層)は、資産運用のトラブルを回避しやすい特徴があるとしています。

以下は正答率が高い人の行動特性・考え方と、その影響・結果の傾向です。

金融リテラシーの形成
・出典:金融広報中央委員会|「金融リテラシー調査 2019年」の結果|(図表33)正答率が高い人の特徴を元に作成

このように、お金にまつわるトラブルを回避するためには金融リテラシーを養うことが重要です。

金融リテラシーというとやや身構えるかもしれませんが、まずは家庭でできる範囲のお金の教育を始めてみてはどうでしょうか。

また、同調査によると、「学校等で金融教育を受けた人の割合」は、高リテラシー層が11.9%で、全サンプルの平均が7.2%という結果が出ています。

つまり、何らかの金融教育を受けていると将来的に金融リテラシーが備わりやすく、お金をうまく使えるようになると言えます。

家庭でお金の教育を受けた人は約20%

お金をうまく使うには金融教育が重要と解説しましたが、同調査によると家庭で金融教育を受けた人は約20%という結果が出ています。

また、学校等で金融教育を受けた人は約7%と、さらに少ない結果となっています。

「金融リテラシー調査 2019年」の結果
・出典:金融広報中央委員会|「金融リテラシー調査 2019年」の結果|(図表52)金融教育の経験(家庭)/(図表51)金融教育の経験(学校等)

こういった結果を見ると、金融教育を学校だけに任せてしまっていては、子どもの金融リテラシーを養うことは難しいと言えるでしょう。

お金の教育はいつから始めるべき?

お金の教育を始めるタイミングは、親の言葉を素直に聞き入れる時期=小学校に入学する前くらいが理想です。

また、お金に興味を持ち始めたタイミングも良いでしょう。

遅くとも、お小遣いを与えるタイミングではお金の教育を始めておきたいです。

子どものお金に対する興味・関心や、子どもが実際にお金に触れるタイミングによって、お金の教育を始める時期は変わりますが、小さい頃からお金の使い方で失敗を経験しながら、お金との付き合い方を学ぶのが良いでしょう。

子どものお小遣いの平均金額や与え方について、詳しくはこちらの記事で解説しています。

子どものお小遣いの相場はいくら?管理能力が身につく小遣い制度は?
子どものお小遣いの平均はいくらなのでしょうか?小学生、中学生、高校生のお小遣いの平均額や使い道を紹介します。また、子どもの管理能力や提案力、自主性を育むためにはお小遣いの渡し方にも工夫が必要です。定額制、都度制、報酬制それぞれのメリット・デメリットについても解説します。
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【テーマ別】お金の教育の始め方

子どもにお金についての教育をするとき、どのようなテーマをどのように教えるのが良いのでしょうか?ここでは、お金を扱ううえで欠かせない能力となる「お金の価値の理解」「やりくりの習慣」「貯金の習慣」の教育についてご紹介します。

お金の価値を理解する

子どもには、お小遣いやお年玉などのお金は何もしなくても当たり前のように人から与えられるものという認識があるので、幼い頃にしっかりとお金の価値を教えることが重要です。

お金の価値とは、通常モノやサービスの価値と言い換えられます。

お金自体に価値はなく、あくまでモノやサービスと引き換えるためのものです。

一方でお金は労働の対価でもあります。

親や親戚からお金をもらうことが当たり前になると、お金を大事に使う、働いて稼ぐ、といった意欲が生まれにくくなるでしょう。

そのため、お金は働いたことの対価であることを教え、お金を稼ぐには労働が伴うことを理解させましょう。

これらを教えるときは、親の仕事内容やその仕事によってお金がもらえる仕組みを噛み砕いて説明してあげると良いでしょう。

一方で、お金は過度に価値があるものと印象付けるのも避けてください。

子どもには、お金は自動的に手に入れられるものではなく、働いたご褒美のようなものなので大事に使おう、ということをはっきり認識させておきたいものです。

決まった金額の中でやりくりする

お金を持つとすぐに使い切ってしまう子どもには、決められた範囲内でやりくりする習慣を身に付けさせましょう。

子どもは欲しいものがあればすぐに買ってしまいやすく、計画的にお金を使うにはある程度の訓練が必要です。

計画的なお金の使い方を学ばせるには、普段の買い物に子どもを連れていくのがおすすめです。

食品や日用品に関して、子どもと一緒に「買う」または「買わない」を判断するときの理由について会話をすると、ものを買うときには悩む・考えるということが自然と身に付きやすくなります。

それでも身に付かない場合は、お小遣いやお年玉などのお金の与え方を工夫してみると良いでしょう。

例えば、1ヶ月単位であげていたお小遣いを1週間ずつに小分けにして与えてみる、といったことです。

また、「1週間に使う目安は300円までだよ」といったように親がお小遣いのやりくりの仕方を示してあげると、我慢を覚えるようになり、次第にやりくりが身に付くようになります。

お小遣いを与えたら使い道を振り返ろう

子どもにお小遣いを与えるようになったら、使い道を振り返る機会を設けて、お小遣いで買ったものや金額、必要性などについて話し合いましょう。

そうすると、やりくりの成功・失敗の原因が見えてくる場合があります。

もしやりくりがうまくいっていなくても、お金の使い方について過度に責めず、どうしたら限られた範囲内で、自分やまわりの人が幸せになれるお金の使い方ができるのかを一緒に考えてあげましょう

お金の価値や使い方を学ぶためには、経験して失敗する必要があります。

そのため、まずはお小遣いを自由に使わせてみましょう。

振り返る際は、使い方にあまり口を出し過ぎないように注意が必要です。

自分のお金は自由に使えるということと、やりくりは自分に責任があるということを幼い頃から意識させましょう。

目的のためにお金を貯める

大人でも苦手な方が多い貯金は、子どもの頃から実践していると貯金への抵抗が軽減されるため、ぜひ教育しておきたいことの一つです。

月々のお小遣いをやりくりできるようになったら、お金を貯めて本当に欲しいものを買うことの喜びを体験させてみましょう。

以下は、貯金を始めるときの大まかな流れの一例です。

<子どもに貯金を学ばせるためのステップ>

  • 銀行や郵便局などに口座を開設する
  • 貯金して買いたいものを子どもと一緒に考える
  • 貯金のスケジュールを子どもと一緒に考える
  • 貯金の状況を子どもと一緒に振り返る

貯金を始めるにあたり、まずは銀行や郵便局などで口座を作ることから始めるのがおすすめです。

また、目的がなければ貯金の意欲も生まれないため、月々のお小遣いでは買えないけれども数ヶ月コツコツ貯金すれば買えるものを子どもと一緒に考えてみましょう

目標を決めたら、いつまでにいくら貯めるのかを子どもと一緒に考え、実際に貯金を始めてみてください。

貯金がうまく行かない場合は、お小遣いを与えるときに貯金分を天引きして、自動的に貯金する方法を試してみると良いでしょう。

このとき、強制的に天引きしてはいけません。

子どもにはお小遣いの満額を与え、その日のうちに1ヶ月の貯金分を子どもから徴収する、といった工夫をして、自分で貯金する感覚が養われるようにしましょう。

子どもは貯金を通して、欲しいものを買うためには我慢が必要だということを学びます。

また、お小遣いからの出費を我慢する一方で、お小遣いのほかにお金がもらえる方法について考えるようになります。

子どもからお金を増やす方法について聞かれたら、家事を手伝ってもらい、その対価としてお小遣いをいくらか与えましょう。

稼ぐことを教える良い機会になります。ただし、子どもにはお金を貯めることだけに固執させず、使う楽しさについても教えることが重要です。

<コラム>子どものお金の教育に役立つツール【ゲーム・アプリ・本】

子どもにお金の教育をするとき、子どもが取り組みやすくなるツールを利用すると興味を持ちやすくなり、家庭でのお金の教育もしやすくなります。以下は、お金の教育に役立つゲームやアプリ、本の一例です。

ツール 名称 内容 学べるポイント
ゲーム モノポリー/
人生ゲーム
資産を増やしていくボードゲーム
  • お金のやりくりの仕方
  • お金を貯める、使うことの重要性
どうぶつの森 とある村で生活を送るゲーム。
銀行に貯金をしたり、住宅ローンを組んで家を建てる、
カブの売買をするなど、リアリティがある一面も
  • 生活にはお金が必要であること
  • お金のやりくりの仕方
アプリ ハロまね 小学生向けの金融教育アプリ。
お小遣い帳機能、銀行機能、お手伝い機能を持つ
  • 計画的なお金の使い方
  • 金利や為替の考え方
  • お金は労働の対価であること
お金の学習「いくらかな?」 3~7歳向けのお金のクイズアプリ。
子どもの成長に合わせて難易度を設定できる
  • お金の種類
  • お金の計算
10歳から知っておきたいお金の心得 子ども目線でお金の疑問に答える書籍。
子ども向けのマネー講座を行う団体を主宰する八木陽子さんの著書
  • 物価の考え方
  • キャッシュレスなど未来のお金
  • 税金をはじめとした暮らしのお金
お金のこと 小学生向けに銀行の役割や景気などの金融にまつわる疑問に答える書籍
  • お金がまわる仕組み
  • 税金をはじめとした暮らしのお金

ゲームは、ゲーム上の通貨でお金のやりとりを行うため、現実に近い感覚でお金のことを学べます

ただし、ゲームの世界と現実とはしっかり切り離して考えなければならないことも教えてあげる必要があります。

アプリは、スマホがあれば手軽に出来るので、隙間時間に親子で利用してみると良いでしょう。

無料でダウンロードできるので、気軽に始めることができます。

本は、子ども目線で金融の疑問に答えるものがおすすめです。

大人でも答えるのが難しいことを正しく分かりやすく解説しているので、子どもへの教育にぴったりです。

お年玉はいくらが正解?年代別の金額や使い道をご紹介!
お年玉は、自分の子どもだけではなく親戚の子どもにも渡すため、相場を知っておきたいものです。また、自分の子どもならお年玉の使い道や管理をどうするかも気になるところでしょう。この記事では、年代別のお年玉の相場金額や、その使い道をご紹介します。
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まとめ

子どもには将来お金に振り回されないよう、幼い頃からお金の教育を始めることが重要です。

子どものときから実際にお金を使って失敗しながら、徐々に金融リテラシーを身に付けさせましょう。

お金の教育を始めるタイミングは小学校に入る前が目安です。

教育のゴールは「お金の価値の理解」「やりくりの習慣」「貯金の習慣」にすると良いでしょう。

今後自分で稼いで、お金をやりくりするうえで重要な能力です。

子どもにお金の教育をするためには親もお金についてきちんと理解しておきたいものです。

貯蓄や家計のやりくりなどの基本的なお金との付き合い方にお悩みの方は、ファイナンシャル・プランナー(FP)に相談してみましょう。

下記ページからお気軽にお問い合わせください。

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