大手電力7社が電気代を値上げし、暑い日が続く中、エアコンの節電方法に注目が集まっています。
さまざまな節電方法がありますが、ダイキン工業株式会社の調査によると、扇風機やサーキュレーターをエアコンと併用する方法が最も認知度が高いことがわかりました。
扇風機とサーキュレーターはどちらも風を送る家電製品ですが、どのような違いがあり、どちらの方がより効果的なのでしょうか。
この記事では、エアコンの節電に関する実態と、扇風機とサーキュレーターの違い、どちらの方が節電できるかについて解説します。
エアコンと併用、効果的なのはどっち?扇風機とサーキュレーターの違いや節電効果を検証


マネーFix 編集部
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節電方法の認知度ランキング
ダイキン工業株式会社は、527名を対象に「エアコンの節電に関する実態調査」を実施しました。
出典:ダイキン工業株式会社「エアコンの節電に関する実態調査」
エアコンの節電方法の認知度については、「空気清浄機や扇風機、サーキュレーターをエアコンとセットで使う」(56.9%)が最も多く、「室内機のフィルターを定期的に掃除する」(47.1%)、「すだれや遮熱フィルム等で、窓から熱が入ってこないようにする」(33.9%)と続きました。
扇風機やサーキュレーターとエアコンを併用する方法は、節電方法として認知度が高いことが伺えます。
では、扇風機とサーキュレーターにはどのような違いがあるのでしょうか。
扇風機とサーキュレーターの違い
扇風機とサーキュレーターの主な違いは、「利用目的」「風を送る範囲」です。
扇風機は、人に対して風を送ることを目的としており、広い範囲に風を送ることができます。
一方サーキュレーターは、風を送り空気の循環を促すことを目的としており、狭い範囲に直進性の高い風を送ることができます。
サーキュレーターは、扇風機と比べてサイズがコンパクトなものが多いです。
発生する風の種類が異なるため、以下のように利用目的に応じて使い分けると効果的です。
- 扇風機:直接風にあたって涼む
- サーキュレーター:冷たい空気を部屋に行き届かせる
扇風機とサーキュレーターの節電効果
扇風機とサーキュレーターで、どちらの方が節電効果が高いか比較してみましょう。
- 扇風機:コイズミ KLF-3033/K、消費電力21W
- サーキュレーター:アイリスオーヤマ PCF-SDC15T、消費電力25W
1日8時間で30日利用した場合、1ヵ月の電気代は以下の通りです。(1kWh31円で試算)
- 扇風機:156円
- サーキュレーター:186円
扇風機とサーキュレーターの電気代に大きな差はないことがわかります。
ただし、先述の通り利用目的が異なるため、目的に合わせた使い方をすることで、より節電効果を高めることができるといえます。
なお、こちらの記事「エアコンを使わずに涼しくする方法」では、扇風機とペットボトルで除湿と冷却をする方法について紹介しています。
興味のある人は試してみてください。
- ダイキン工業株式会社「エアコンの節電に関する実態調査」