【習い事】幼稚園から高校生までにかかる費用は約360万円。月2万円が相場だが、値上がりの傾向も

執筆者:マネーFix 編集部

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子どもの教育には、進学の際の「学費」だけでなく、塾やスポーツ、プログラミング、英語、楽器などの「習い事」にもお金がかかります。

昨今の電気代や物価等の上昇の影響で、習い事にかかる費用も、一部で値上がりの傾向が見られるようです。

習い事の費用は、子育て期間中(幼稚園から高校生まで)にどのくらいの金額が必要になるのでしょうか。

この記事では、物価高騰化における習い事の費用の動向や、子育て期間中にかかる習い事費用の総額について解説します。

習い事の費用は上昇傾向

Novakid(ノバキッド)が、6〜12歳の小学生を持つ保護者333人を対象に、「小学生の習い事の費用に関する事情調査」を実施しました。

出典:Novakid(ノバキッド)「小学生の習い事の費用に関する事情調査」(以下同)

1ヵ月の習い事すべてにかかる料金(一人当たり)については、「10,000〜15,000円」(25.5%)が最も多く、「15,000〜20,000円」(19.4%)、「5,000〜10,000円」(19%)と続きました。

習い事の費用は「10,000円~20,000円」の範囲の金額が全体の6割にのぼりました。

次に、習い事の費用の動向について見てみましょう。

1年前と比べて、習い事の料金が上昇したかについては、「変わらない」という回答が51.7%となりました。

一方、金額に差はありますが、約半数の人は、習い事の料金が上がったと回答しています。

月2,000円以上金額が上がっている人は約3割にのぼっています。

光熱費や物価の上昇によって、今後も習い事の料金は上昇する可能性があるといえるでしょう。

文部科学省のデータから見る「学校以外の活動費」

習い事に関する費用について、文部科学省のデータを見ていきましょう。

下表は、「1年間に要した学校外活動費」の金額で、公立・私立の学校別に集計されています。
 
出典:文部科学省「令和3年度子供の学習費調査」をもとに作成(以下同)

公立・小学校のデータに注目すると、先ほどの調査結果と同様、月平均で2万円ほどの費用がかかっていることがわかります。

また、特に小学校では、公立・私立による差が大きいことが伺えます。

「学費以外の費用」は幼稚園~高校でいくら必要か

「学費以外の費用」は子育て期間中にいくらかかるのでしょうか。

幼稚園~高校までのデータを合計してみましょう。

公立・私立により、人数の割合や金額に差があるため、通っている子どもの割合が多い方の数値を参照します。

ここでは、幼稚園については私立、小・中・高等学校については公立の数値を合計しました。

幼稚園から高校までの15年間の総額は約363万円になることがわかります。

幼稚園~小学校の間だけでも約200万円です。

物価上昇などさまざまな要因で、今後費用が上昇する可能性もあります。

家計全体を見渡して優先順位をつけながら、子どもの成長と費用面のバランスを考えていきましょう。

なお、こちらの記事では、「習い事に関する意識調査の結果や、資金の準備方法」について解説しているので、参考にしてください。

出典
  • Novakid(ノバキッド)「小学生の習い事の費用に関する事情調査」
  • 文部科学省「令和3年度子供の学習費調査」

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