97%が意識。節約が「当たり前」に。継続のポイントは「目標」と「見える化」

執筆者:川辺 拓也

【記事執筆】FP

川辺 拓也

3,000人を超える顧客からの相談実績をもとに、社会保障制度や家計に必要な金融知識を分かりやすく提供。2級ファイナンシャルプランニング技能士。金融全般から、お金に関する政策まで幅広く専門領域があり、複数の金融メディアに多数寄稿。

帝国データバンクの調査によると、7月は3,566品目の値上げが予定されています。

大手電力7社の電気代も6月使用分から値上げとなり、家計の支出増や値上げを実感する機会がますます増えるでしょう。

こうした値上げラッシュを受けて、節約を意識している人が97%にのぼることがわかりました。

この記事では、節約の実態や節約で意識すべきポイントを解説します。

節約のために取り組んでいることや節約の目的

株式会社ビズヒッツは、全国の男女498人を対象に「節約のために取り組んでいることに関する意識調査」を実施しました。

出典:株式会社ビズヒッツ「節約のために取り組んでいることに関する意識調査」(以下同)

節約を意識している人は、全体の97.0%という結果でした。

物価高騰が続く中、節約を意識することは「当たり前」となっていることが伺えます。

節約のために取り組んでいることについては「水道光熱費を減らす」(214人)が最も多く、「安い商品を選ぶ」(118人)、「外食を減らし自炊する」(92人)と続きます。

日々の生活における支出項目の中で、光熱費や食費を抑えようとしている人の割合が相対的に多い結果となりました。

節約をする理由については、「貯蓄・投資にお金を回したいから」(153人)が最も多い結果でした。

一方、「物価高だから」「収入が少ない・減ったから」のように、生活における収支バランスを悪化させないように節約をしている人もいます。

節約をするためのポイント

節約をするためのポイントは、以下の3つです。

  • 節約する目標を持つ
  • 家計簿をつけて収支を「見える化」する
  • 専門家に相談する

節約の効果を高めるためには、継続して実践する必要があります。

継続して取り組むためには、節約を通して達成したい目標を設定しておくとよいでしょう。

目標の例

  • 毎月3万円の投資資金を捻出する
  • 子どもの習い事費用を毎月1万円を捻出する
  • 家族旅行に行くために50万円貯める

具体的な目標を持つことで、節約への意識も高まります。

次に、家計簿の作成です。

家計簿をつけると、収支の状況が「見える化」できます。

支出の中で、見直すべき項目が把握できるので、収支バランスを適正にするための計画が立てやすくなります。

家計の見直しについて、FPに相談するのも効果的です。

FPに相談することで、現状の家計がどういう状況になっているかを把握したうえで、今後のライフプランを想定した生活設計を行うことができます。

また、すでに節約を実施しており、これ以上どうすればよいかわからない場合など、FPに相談してみるとよいでしょう。

FP相談については、こちらの記事「FPに相談するときの注意点」も参考にしてみてください。

出典
  • 株式会社ビズヒッツ「節約のために取り組んでいることに関する意識調査」

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