2023年からNISAを始めた方が良い。2024年まで待つと投資可能額が減ってしまう

執筆者:マネーFix 編集部

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2024年から新しいNISA制度がはじまります。

NISAは一定の範囲内での投資や運用にかかわる利益が非課税になる制度で、「つみたてNISA」「一般NISA」の2種類に分かれています。

2024年からは「新NISA」として一本化され、利用期間の制限もなくなります。

新NISAの開始に合わせてNISAを始めようと考えている人も多いのではないでしょうか。

しかし、始めるなら2023年のうちから開始する方が、よりお得に制度を利用することができます。

この記事ではNISAについて以下の内容を解説します。

  • 2023年からNISAを始めた方が良い理由
  • 「非課税制度」を利用するとどのくらい得なのか

2023年からNISAを始めた方が良い理由

NISAは投資の利益を非課税で受け取れる制度で、現行NISAと新NISAには非課税保有限度額があります。

現行NISAの非課税保有限度額

  • つみたてNISA:800万円
  • 一般NISA:600万円

新NISAの非課税保有限度額

  • 「成長投資枠」と「つみたて投資枠」の合計1800万円(内「成長投資枠」は1200万円まで)

新NISAの非課税保有限度額は、現行NISAとは別枠となります。

2023年以前からNISAを利用している場合、新旧両方の非課税保有枠を利用することができます。

そのため、新NISAの開始に合わせて始めようとしている人は、2023年(現行制度)のうちに始める方がより多くの非課税保有枠を利用することができます。

2024年から始める場合、非課税保有限度額は1800万円です。

2023年から始める場合、非課税保有額は以下のようになります。

  • つみたてNISAの場合:年間投資枠40万円+1800万円=1840万円
  • 一般NISAの場合:年間投資枠120万円+1800万円=1920万円

なお、NISAは1年のうち、いつ利用をはじめても年間投資枠の限度額まで利用可能です。

なぜ「非課税制度」は有利なのか

NISAは、対象となる投資商品から得られる利益や配当金、分配金が非課税扱いになる制度です。

仮に10年、20年保有して利益が大きくなった場合を考えてみましょう。

投資・運用した金融商品の売却利益が100万円だった場合、通常、売却利益の約2割が課税されます。

利益100万円から税金として20万円が差し引かれ、手元に残るのは80万円です。

NISAを利用した投資であれば、利益は非課税になるため、20万円が引かれることなく100万円をそのまま受け取れます。

口座開設者の多くが投資未経験者

「投資は難しい」と思われがちですが、投資未経験の人もNISAを利用しています。

日本証券協会の調査によると、現在のNISA制度を利用し始めた人のうち、投資未経験の人は以下のような割合でした。

投資未経験の人の割合(2023年3月末時点)

  • 「つみたてNISA」口座を開設した人のうち89.9%
  • 「一般NISA」口座を開設した人のうち51.0%

NISA制度には非課税枠など、投資をするうえで有利な条件が備えられています。

また、現行のNISAの利用者については新制度へ自動的に移行されるため新たな手続きは不要です。

これからNISAを始めようとしている人は、先述の通り、2023年から開始することで得られるメリットがあるので、早めに口座を開設することをおすすめします。

キャンペーンを実施している銀行や証券会社もあるので、こちらの記事「新NISAに向けた金融機関のポイント還元やキャッシュバック」も参考にしてみてください。

なお、NISAの始め方や制度の詳細については、こちらの記事「【初心者向け】NISAとは?つみたてNISAとの違いや始め方も」を参考にしてください。

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