子どもへの仕送りは平均7万7350円。余裕がなければ奨学金や教育ローンも

執筆者:マネーFix 編集部

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子どもの教育資金は、「住宅資金」「老後資金」と並んで、人生における3大資金といわれています。

特に、大学進学には多額の費用がかかるうえ、子どもが一人暮らしをする場合、仕送りが必要になることもあるでしょう。

株式会社AlbaLinkの調査によると、仕送りの平均は7万7350円で、主に生活費のために利用していることがわかりました。

この記事では、仕送りに関する実態と、教育資金を作る方法について解説します。

仕送りの平均は7万7350円

株式会社AlbaLinkは、子どもに仕送りをしている親180人を対象に「子どもへの仕送りに関する意識調査」を実施しました。

出典:株式会社AlbaLink「子どもへの仕送りに関する意識調査」(以下同)

仕送りをしている理由については、「学業に専念してもらうため」(69人)が最も多く、「生活に困らないように」(63人)、「子どもの給料では足りないから」(23人)と続きました。

具体的にはどのような用途を想定して仕送りしているのでしょうか。

仕送りの用途については、「食費」(114人)が最も多く、「家賃」(94人)、「光熱費」(74人)と続きました。

仕送りを生活費として利用している人が多いことが伺えます。

毎月の仕送り額については、「~10万円」(56.7%)が最も多く、「~5万円」(33.3%)、「~15万円」(8.3%)と続きました。

9割が10万円以内と回答しており、平均は7万7350円でした。

教育資金を作る方法

子どもが生活に困らず、学業に支障が出ないようにしたいところですが、充分な仕送りをする余裕がない場合もあるでしょう。

そのような場合、「奨学金」や「教育ローン」の利用が効果的です。

奨学金

奨学金には、返済が必要な「貸与型」と、返済が不要な「給付型」の2種類があります。

貸与型の奨学金には、利子が不要なものと、利子が必要なものがあります。

奨学金は、主に「経済的に困っている家庭」が対象となるため、仕送りをする余裕がなければ、まずは検討をしてみるとよいでしょう。

奨学金の場合、学生本人が契約者となるため、返済は大学卒業後に学生自ら行います。

なお、労働者福祉中央協議会が実施した「奨学金や教育費負担に関するアンケート調査」(2022年9月実施)によると、奨学金の借入額の平均は310万円、毎月の返済額の平均は1万5000円でした。

奨学金についてより詳しく知りたい人は、こちらの記事「奨学金の借り方|申請方法や審査基準・借りるときの注意点」を参考にしてください。

教育ローン

教育ローンは、子どもの教育費や学費などを賄うために借入できるローンのことです。

親が借入をし、親が返済をします。

教育ローンには国の教育ローンと金融機関の教育ローンがあり、借入先によって申し込み条件や保証人の有無などが異なります。

教育ローンは、借入金を一括で受け取ることができるため、入学金や授業料など、まとまったお金の支払いに充てることができます。

なお、国の教育ローンは生活費として利用することが認められていませんが、銀行の教育ローンであれば認められる場合があります。

ただし、一定の収入がないと審査に通らず、借入できないこともあるのがデメリットです。

教育ローンを検討する場合は、こちらの記事「おすすめの教育ローンランキング」も参考にしてみてください。

教育ローンの選び方などを詳しく解説しています。

また、奨学金と教育ローンの違いをより詳しく知りたい人は、こちらの記事「教育ローンと奨学金の違いを比較」も参考にしてみてください。

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