夏のボーナスは6月下旬から7月上旬にかけて支給されることが多く、使い道は人によってさまざまです。
東京商工リサーチの調査によると、昨年夏のボーナスと比べて「増額」と回答した企業が32.5%でした。
物価高の影響で家計への負担が増えていますが、ボーナスの使い方に影響はあるのでしょうか。
この記事では、以下の項目について解説します。
- ボーナスの平均支給額
- ボーナスの使い道
- ボーナスの預貯金はリスクになる
- ボーナスのおすすめの使い方
マネーFix 編集部
マネーFix 編集部は、FP有資格者や「ビジネス書」や「学習参考書」などさまざまなジャンルの編集経験者で構成されています。わかりやすく確かな情報を発信し「人生におけるお金の決断」の判断基準となる、信頼できるメディアを目指します。
夏のボーナスは6月下旬から7月上旬にかけて支給されることが多く、使い道は人によってさまざまです。
東京商工リサーチの調査によると、昨年夏のボーナスと比べて「増額」と回答した企業が32.5%でした。
物価高の影響で家計への負担が増えていますが、ボーナスの使い方に影響はあるのでしょうか。
この記事では、以下の項目について解説します。
株式会社フリーウェイジャパンは、中小零細企業の従業員140名を対象に「2023年度 夏のボーナス実態調査」を実施しました。
出典:株式会社フリーウェイジャパン「2023年度夏のボーナス実態調査」(以下同)
ボーナスの支給額については、「10万円~20万円未満」「50万円~60万円未満」(20.0%)が最も多く、「40万円~50万円未満」(16.7%)、「30万円~40万円未満」(13.3%)と続きました。
回答者の平均額は44.1万円でした。
昨年の平均額42.8万円と比較すると、1.3万円の増加となりました。
ボーナスの使い道については、「預金・貯金」(40.0%)が最も多く、「生活費」(20.0%)、「借金・ローンなどの返済」(13.3%)と続きました。
出典:株式会社フリーウェイジャパン「2022年度夏のボーナス実態調査」
また、2022年度の調査では、「預金・貯金」(52.1%)、「生活費」(13.7%)、「借金・ローンなどの返済」(9.6%)と続きました。
前年と比較すると、「生活費」や「借金・ローンの返済」の割合が増加していますが、「預金・貯金」の割合が多い傾向は変わりません。
預貯金は金額が減らないため、将来に向けた貯蓄方法として堅実な方法です。
しかし、預貯金には以下のようなリスクもあります。
銀行の普通預金の金利は、0.001%と低金利な状態が続いています。
そのため利息がほとんどつきません。100万円を1年間預けた場合の利息は10円です。
預貯金をすることでお金が減ることはありませんが、逆に、お金を増やすこともできません。
お金を増やすことができないということは、お金の価値の目減りにつながります。
昨年から物価高騰が続いていますが、物価が上昇すると、これまで買えていたものが同じ値段で買えなくなります。
例えば、100万円を預金していたとします。
物価が上昇して、100万円のものが120万円になった場合、預けていた100万円の価値は下がっていることになります。
借金を抱えている人は、ボーナスで繰り上げ返済をして、少しでも借金の負担を減らすのがおすすめです。
特に、金利手数料が高い借金は早めに返済した方が、今後の家計負担を減らす意味でも有効です。
借金には通常、利息が発生します。
ボーナスを使って借金を返済することで、将来的に払う予定だった利息の支払いを減らすことができます。
これにより、返済総額を減らすことができます。
借金がなく、「預貯金」をしようとしている人は、資産運用がおすすめです。
資産運用には、株や投資信託などさまざまな種類があります。
前述の通り、預貯金ではお金を増やすことができません。
しかし、株や投資信託などは運用次第では大きく増やせる可能性があります。
元本割れなどのリスクも伴いますが、比較的リスクの少ない商品もあります。
また、少額から投資を始めることも可能です。
NISA制度などをうまく活用して資産運用をしましょう。
ボーナスの度に資産運用のお金を増やしていくことで、将来的な物価上昇による現金が目減りするリスクを軽減させることができるでしょう。
ボーナスの使い方や資産運用を検討するには、FPへの相談がおすすめです。
こちらの記事「FPの相談料金の相場や無料と有料の違い」も参考にしてください。
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