激変緩和措置が終わると電気料金はどのくらい上がる?
現在の電気料金は、1月利用分からの「激変緩和措置」によって、標準的な世帯で月2,800円ほど安く抑えられています。

出典:経済産業省エネルギー庁「電気・都市ガスをご利用するみなさまへ」
激変緩和措置によって負担軽減されているため、現在は値上げ分が吸収されています。
9月以降は軽減分の2,800円が上昇すると見込まれています。
値上げを乗り切るための節電方法
気になる電気料金ですが、これから夏を迎えるため、エアコンや冷蔵庫の消費電力も上昇することが見込まれます。
いまからできる節電・節約方法を見ていきましょう。
エアコン
エアコンは室温の上げ下げにもっとも電力を要します。
節約のためにスイッチのオン・オフを繰り返すと、逆に消費電力が上がるケースがあります。
そのためこまめにオン・オフをするよりも、「自動運転」の設定にしておく方がおすすめです。
また、「扇風機・サーキュレーター」や「日よけ」を併用することで冷房効率を高めることができます。
扇風機やサーキュレーターを併用すると、空気が流れることで体感温度が下がります。
扇風機やサーキュレーターは消費電力の小さい家電で、エアコンの10分の1程度です。
また、日よけも効果的です。
日当たりの良い窓辺は、遮熱効果の高いカーテンに替えることで室温の上昇が抑えられ、エアコンの冷房効率がアップします。
エアコンの室外機に日よけをして直射日光を避けることでも、冷房効率が上昇します。
冷蔵庫
冷蔵庫は冷却のために電力を使う家電です。
以下のように、庫内の冷気を保ちやすい状態にすることがポイントです。
- 冷蔵室は詰めすぎない
- 冷凍室は隙間がないように収納する
- 壁やコンロから離して設置し、放熱しやすいようにする
- 扉の開閉回数を減らす
冷蔵室は冷気の吹き出し口がふさがれると冷却効率が下がるため、収納量は7割程度に抑えるとよいでしょう。
冷凍庫は、食品が凍るとお互いに保冷剤のような役割を果たすため、隙間なく詰めたほうが冷凍効率が上がります。
また、冷蔵庫の電力節約のため、常温で保存できる食品の割合を増やす方法もおすすめです。
ビン製品、缶製品、長期保存用のパック入り食品などは、冷蔵庫に入れずに保管でき非常食にもなります。
照明やディスプレイ
就寝前の時間帯に照明の明るさを落とす節電方法があります。
就寝前に明るさを落とすことで、快眠を促す効果も得られます。
LEDであれば電球色にする、明るさの段階を落とす、などの調整をしてみましょう。
また、テレビやパソコンのディスプレイの明るさも調整できます。
ディスプレイの明るさを下げると消費電力が小さくなります。
ほかにも、節電の方法はさまざまです。
こちらの記事「【電化製品別】電気代の手軽な節約方法を詳しく解説」では、電化製品別に節電方法を解説しているので参考にしてください。