家庭で消費するモノやサービスの値動きを表す「消費者物価指数」が上昇しています。
2023年4月の「消費者物価指数」は、1年前と比べて3.4%上昇しており、特に「生鮮食品を除く食費」については9.0%という高騰ぶりです。
少しでも節約をしたいですが、買い物の際に受け取るレシートを有効活用すると、節約ができる可能性があります。
しかし、LINEリサーチの調査によると、約4割の人がレシートをすぐに捨ててしまっているようです。
この記事では、レシートの取り扱いについての調査結果と、受け取ったレシートを有効活用する方法について解説します。
レシートはお金になる。「すぐ捨てる」人が4割だが、うまく使えば節約につながる


マネーFix 編集部
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受け取ったレシートの取り扱い
LINEリサーチが10~60代の男女を対象に、買い物の時のレシートの取り扱いについて調査を実施しました。
出典:LINEリサーチ「LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査」(以下同)
買い物の時にレシートを受け取るかどうかについて、「毎回受け取る」(67%)が最も多く、「受け取ることのほうが多い」(22%)と続きました。
「まったく受け取らない」という人は全体の2%にとどまり、ほとんどの人がレシートを受け取っていることがわかります。
受け取ったレシートをどうするのかについては、「内容を確認したら、捨てる」(38.7%)が最も多く、「支出の記録に記載・入力するためにとっておく」(29.3%)と続きました。
約4割の人は、金額やポイント数、買ったものなどをチェックしたら捨てているようです。
「とっておく」という回答はほかに、以下のような内容が挙げられていました。
- クーポンやキャンペーンを利用するため
- 特に何もしないで、財布に入れたりどこかに置いたりしておく
- 返品・交換用
レシートを有効活用する方法
ここからは、レシートを有効活用する方法を紹介します。
レシートを撮影して安く買い物をする
「LINEレシート」などのアプリでレシートを撮影すると、その商品の平均商品価格や、近くの店舗での価格などの情報が表示されます。
近隣店舗の最安値がわかるため、少しでも節約したい場合に役に立ちます。
また、「Pakuten Pasha」など、レシートを撮影すると、ポイントをもらえるアプリもあります。
もらったポイントは買い物に利用できるため、家計の節約につながります。
セルフメディケーション税制で節税する
医薬品のレシートが一定額を超えると、「セルフメディケーション税制」による所得控除を受けることができます。
「セルフメディケーション税制」は、健康診断などを受けて健康管理をしている人が、対象の医薬品を購入した際に所得控除を受けられる制度です。
セルフメディケーション税制の申請は、確定申告で行います。
申請にはすべてのレシートが必要になるので、保管しておくようにしましょう。
保管したレシートで支出を把握する
家計簿に記録するのが続かない場合、とりあえず保管しておくだけでも家計の節約につなげることはできます。
保管したレシートを定期的に見直して、「これは無駄遣い」と思う品目を○で囲んでみましょう。
無駄遣いの傾向や習慣を知るだけでも、無駄遣いの削減につながります。
レシートの数が膨大な場合は、すべてを保管しなくても構いません。
外食の分やコンビニ利用など、無駄遣いをしていそうなレシートだけ残しておきましょう。
- LINEリサーチ「LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査」