※本サイトは一部アフィリエイトプログラムを利用しています

銀行預金では資産が減る。投資をすべき理由は「インフレリスク」対策。初心者なら「つみたてNISA」から

執筆者:川辺 拓也

【記事執筆】FP川辺 拓也

3,000人を超える顧客からの相談実績をもとに、社会保障制度や家計に必要な金融知識を分かりやすく提供。2級ファイナンシャルプランニング技能士。金融全般から、お金に関する政策まで幅広く専門領域があり、複数の金融メディアに多数寄稿。

政府の「資産所得倍増プラン」を受けて、2024年から新NISAが始まります。

金融庁の「NISA口座の利用状況調査」によると、2022年12月末で1804万4165口座が開設されており、資産運用は家計にとっても身近なテーマとなりつつあります。

そもそも、なぜ銀行預金ではなく「投資による資産運用」が必要なのでしょうか。

この記事では、投資について以下の項目を解説します。

  • 投資を始めるべき理由
  • 初心者におすすめの投資方法
  • 証券会社の選び方

投資を始めるべき理由

投資を始めるべき理由は「インフレリスクへの準備」が必要になるからです。

総務省統計局が2023年4月に公表した「消費者物価指数」によると、2022年度の消費者物価指数は2021年度と比較して3.2%上昇しました。

しかし、例えば、みずほ銀行の普通預金金利が0.001%であるように、銀行の預金金利は1%を大きく下回っています。

つまり、資産を銀行に預金していると、資産価値が目減りしていくことになります。

そのため、資産価値を目減りさせないようにするためには、物価上昇率を上回る資産形成が重要になります。

初心者なら「つみたてNISA」

物価上昇率を上回る資産形成をするためには、投資が重要です。

投資の方法はさまざまですが、初心者なら「つみたてNISA」がおすすめです。

つみたてNISAは、少額からでもスタートでき、投資による運用益が非課税になる制度です。

投資対象の商品も、手数料が低く、分配金の頻度が少ない商品がそろっており、初心者でも始めやすい投資方法といえます。

先述の通り、NISA口座の開設数は2022年12月末時点で1804万4165口座ですが、つみたてNISAの開設数が725万3236口座で、全体の40%にのぼります。

つみたてNISAをはじめる場合は、証券会社で「NISA口座」を開設する必要がありますが、ほかの投資経験者は、どの証券会社の口座を利用しているのでしょうか。

ネット証券の利用状況調査

株式会社EXIDEAは、ネット証券の口座開設をしたことがある人1,539名を対象に「ネット証券に関するアンケート調査」を実施しました。
 
出典:株式会社EXIDEA「ネット証券に関するアンケート調査」(以下同)

口座を保有している証券会社は、「SBI証券」(48.7%)が最も多く、「楽天証券」(44.0%)と続きました。

ネット証券では「SBI証券」と「楽天証券」のどちらかを利用している層が約半数という結果でした。

以下「マネックス証券」「野村證券」「松井証券」と続きます。

SBI証券の利用者が最も満足している点については、「手数料の安さ」(57.4%)が最も多く、「銘柄数の多さ」(16.8%)、「ツールの使いやすさ・見やすさ」(14.9%)と続きました。
 
楽天証券の利用者が最も満足している点については、「手数料の安さ」(34.1%)が最も多く、「ツールの使いやすさ・見やすさ」(18.2%)、「ポイントが貯まるところ」(11.4%)と続きました。

「銘柄数」「ポイント」など、それぞれの証券会社の特徴が出る結果となりました。

証券会社の選び方で重要だと思ったポイントについては、「手数料の安さ」(53.0%)が最も多く、「ツールの使いやすさ・見やすさ」(21.0%)、「銘柄数の多さ(株式投資)」(18.3%)と続きました。

証券口座を開設する際には、「手数料の安さ」「ツールの使いやすさ」「銘柄数の多さ」といった視点から選んでみるとよいでしょう。

同調査によると、SBI証券と楽天証券の利用者の投資目的の上位2つは、いずれも「国内株」「つみたてNISA」でした。

現行のNISA口座を開設している場合、2024年から始まる新NISAでは、原則手続きなしで自動的に新NISAの口座が開設されます。

2023年中に証券口座の開設を済ませておいて、NISAのイメージをつかんでおくのもよいでしょう。

こちらの記事「【2023年】NISA口座おすすめの証券会社は?選び方のポイントも解説」では、NISA口座を開設するのにおすすめの証券会社について解説しています。

口座開設がまだ済んでいない人や、別の証券会社へNISA口座を移管したい人は、どの証券会社で口座を開設するか参考にしてください。

出典
  • 株式会社EXIDEA「ネット証券に関するアンケート調査」

キーワードで記事を検索