いつ支給?3万円の物価高給付金と5万円の子育て世帯支援金。5月中旬から順次書類発送の見通し

執筆者:川辺 拓也

【記事執筆】FP

川辺 拓也

3,000人を超える顧客からの相談実績をもとに、社会保障制度や家計に必要な金融知識を分かりやすく提供。2級ファイナンシャルプランニング技能士。金融全般から、お金に関する政策まで幅広く専門領域があり、複数の金融メディアに多数寄稿。

帝国データバンクの「食品主要195社 価格改定動向調査」によると、2023年の食品値上げは累計2万品目を超える見通しです。

相次ぐ物価高による家計への影響を受け、政府は2023年3月22日に3万円の「物価高騰対策給付金」を支給すると発表しました。

しかし、まだ詳しい情報を公開していない自治体もあり、いつもらえるか知りたい人も多いのではないでしょうか。

この記事では、物価高騰対策給付金の支給対象や時期について解説します。

物価高騰対策給付金の支給対象

物価高騰対策給付金は、申請が必要です。

給付金を申請できる世帯は、以下の条件に該当している世帯です。

  • 2022年度(令和4年度)住民税非課税の世帯
  • 2023年度(令和5年度)住民税非課税の世帯
  • 家計急変世帯

住民税が非課税となる世帯の収入要件は、以下の通りです。

  • 生活保護を受けている人
  • 障がい者、未成年者、ひとり親、寡婦(夫)で、前年の合計所得が135万円以下の人
  • 前年の合計所得が以下の基準より下回る人

①扶養親族がいない場合:45万円
②扶養親族がいる場合:35万円×(本人と被扶養者の人数)+31万円

障がい者、未成年者、ひとり親、寡婦(夫)の場合、給与収入が205万円未満だと非課税の対象です。

いずれかの条件を、世帯全員が満たしていれば「住民税非課税世帯」となります。

家計急変世帯は、2023年に収入が減少し、住民税非課税世帯に相当する収入となった世帯です。

家計急変世帯については、申請できる対象世帯として明記されていない自治体もあるので、詳細は居住している自治体に確認してください。

さらに低所得の子育て世帯には、子ども1人あたり5万円が「子育て世帯生活支援特別給付金」として支給されます。

「子育て世帯生活支援特別給付金」の対象者や概要は下表の通りです。

出典:厚生労働省「低所得の子育て世帯に対する子育て世帯生活支援特別給付金」

子育て世帯への給付金は、申請不要で当該世帯に支給される予定です。

給付金はいつもらえるの?

「物価高騰対策給付金」は、5月中旬から申請に必要な書類が順次発送される見通しです。

自治体から送付された書類に記載されている内容を確認し、必要事項を記入して書類を返送してください。

自治体にもよりますが、申請書類を受理してから3〜4週間程度で、指定された口座に給付金が振り込まれます。

また、自治体によって申請書類の発送スケジュールや書類の記入項目が異なります。

詳細は、各自治体のホームページで確認してください。

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