マンション購入を検討するうえで、新築と比べると、中古物件は価格面が魅力的です。
しかし、中古マンションの購入後にかかる費用は、住宅ローンだけではありません。
管理費や修繕積立金といった費用がかかりますが、特に修繕積立金は、築年数が長いほど高額になるものです。
この記事では、中古マンション購入者のアンケートをもとに、以下の項目について解説します。
- 中古マンションの管理費や修繕積立金の相場
- 修繕積立金が高いマンションの特徴
マンション購入を検討するうえで、新築と比べると、中古物件は価格面が魅力的です。
しかし、中古マンションの購入後にかかる費用は、住宅ローンだけではありません。
管理費や修繕積立金といった費用がかかりますが、特に修繕積立金は、築年数が長いほど高額になるものです。
この記事では、中古マンション購入者のアンケートをもとに、以下の項目について解説します。
国土交通省の「令和3年度 住宅市場動向調査」によると、中古マンションの平均購入額は2990万円でした。
新築マンション(平均4929万円)と比べて、およそ2000万円安くなっています。
単純に物件価格だけ見ると、中古マンションの方がお得に感じますが、購入後の支払いには管理費や修繕積立金といった維持費も考慮する必要があります。
株式会社LIFULLが、過去5年以内に中古マンションもしくは中古一戸建てを購入した632人を対象に「中古住宅に関する意識調査」を実施しました。
出典:株式会社LIFULL「中古住宅に関する意識調査」
中古マンションの購入前に確認しておいた方がよいことについて、最も多かった回答は「管理費や修繕積立金がいくらか」(53.0%)でした。
国土交通省の「平成30年度マンション総合調査」によると、マンションの管理費の平均は1万862円、修繕積立金の平均は1万1243円でした。
これらを合わせると、月2万円以上の維持費がかかることがわかります。
仮に20年住み続けた場合、約500万円の管理費や修繕積立金がかかることになります。
さらに、多くのマンションは、段階的に修繕積立金が上がる「段階増額積立方式」を採用しているため、築年数が長い中古マンションほど費用が高い傾向があります。
築年数の短いマンションでも、設備や条件によって修繕積立金が高くなる可能性があります。
修繕積立金が高くなる可能性があるマンションは以下の通りです。
機械式駐車場は定期的なメンテナンスが必須であることに加え、法定耐用年数が15年です。
修繕費用は数千万円規模になることもあるため、機械式駐車場があるマンションは、修繕積立金が高くなる可能性があります。
タワーマンションは大規模修繕工事で大掛かりな足場を組む必要があり、費用がかかります。
そのほか、高速エレベーターや特殊な耐震設備等も備えているため、修繕積立金が高くなる可能性があります。
戸数が少ないマンションの場合、限られた戸数でマンション全体の修繕費を分担するため、一戸当たりの負担額が増えます。
場合によっては、修繕費用が足りず、追加徴収されるケースもあります。
毎月の維持費の負担を軽くするには、物件選びの段階で総額を把握しておくことが重要です。
修繕積立金は、マンションの長期修繕計画書に値上げの見通しが示されていることもあるため、目を通してみるとよいでしょう。
なお、こちらの記事「【住宅資金計画】自己資金の準備方法や返済プランの立て方を解説!」では、住宅購入に必要な自己資金の目安や、準備方法について解説しています。
合わせて参考にしてみてください。
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