節電効果は家電によって大きく違う。10年前の家電とエコ家電の電気代を比較してみた

執筆者:マネーFix 編集部

経済産業省「資源エネルギー庁」は12月1日〜3月31日の期間、家庭における節電を要請しています。

今冬は厳しい寒さが見込まれていたことや、ロシア・ウクライナに関する国際事情により燃料価格が高止まりしていることが、理由として挙げられます。

この記事では、2023年の節電状況を確認し、エコ家電と10年前の家電を比べてどれだけ節電できるのかをシミュレーションします。

2023年の節電状況

株式会社LIXIL住宅研究所が既婚女性を対象に「今冬の家庭での節電状況に関する調査」を実施しました。

今年の冬は節電に取り組みましたか?

 出典:株式会社LIXIL住宅研究所「今冬の家庭での節電状況に関する調査」(以下同)

事前調査(有効回答数2,206)によると、全体の6割以上が「節電に取り組んだ」(66.6%)と回答しており、「節電に取り組まなかった」(24.0%)と回答した人は3割以下でした。

電気代が高騰するなか、3人に2人が節電に取り組んでいました。

現在も節電へ取り組んでいますか?
 
※事前調査で「節電に取り組んだ」と回答した人に対して実施(有効回答数556)

「節電を継続しているかどうか」については、「節電に取り組み、今も頑張って節電している」(66.2%)が最多で、「節電に取り組んでいたが、今は若干トーンダウンしている」(27.3%)と続きました。

節電を途中でトーンダウンしたり、節電しなくなった理由は
 

「節電を途中でトーンダウンしたり、節電しなくなった理由」については、「節電生活していたが、やっぱり寒さを我慢できなかったから」(59.2%)が最多で、「思ったほど省エネに結び付かなかった」(25.3%)と続きました。

節電がトーンダウンした人のうち、4人に1人は省エネ効果を実感できていないようです。

エコ家電のシミュレーション

節電に取り組む際、エコ家電を導入することも一つの方法です。

ここでは、環境省が運営する「省エネ製品買換ナビゲーション しんきゅうさん」で、エコ家電を導入した場合のシミュレーションをしてみましょう。

冷蔵庫とエアコンについて、10年前のモデルとの比較をします。

冷蔵庫

【古い冷蔵庫】

  • 購入年:2013年
  • 定格内容積:401~450L

【新しい冷蔵庫】

  • 定格内容積:401~450L
  • メーカー/型番:日立/R-S40R-XN

 
出典:環境省「省エネ製品買換ナビゲーション しんきゅうさん」(以下同)

冷蔵庫は、10年前のモデルに比べて、年間の電気代が約3,630〜5,180円安くなるようです。

冷蔵庫の種類によっては、新旧で比較した際に50%近く節電になる場合もあります。

エアコン

【古いエアコン】

  • 購入年:2013年
  • 冷房能力(部屋の広さ):4.0kw(11~17畳)
  • メーカー/型番:日立/RAS-X40C2C

【新しいエアコン】

  • 冷房能力(部屋の広さ):4.0kw(11~17畳)
  • メーカー/型番:日立/RAS-XC40M2

 

エアコンは、2013年のモデルと比べて電気代が年間4,740円安くなりました。

エアコンにしても冷蔵庫にしても、より古いものから新しいものに切り替えると、さらに節電効果が期待できます。

他にも、テレビは10年前のモデルと比べて約31%、照明器具の電球をLEDに交換すると約86%の節電が期待できます。

環境省が運営する「省エネ製品買換ナビゲーション しんきゅうさん」では、設置条件や使用時間帯など、細かい使用条件を設定して比較することもできます。

現在使っている家電を新しくするとどの程度節電できるのか、試しにシミュレーションしてみてはいかがでしょうか。

また、自治体によっては、省エネ家電の買い換えに補助金を出しているところもあるので、家電の買い換えを検討する場合は自治体のWebサイトも確認してみましょう。

補助金を使った電気代対策は、こちらの記事 で詳しく解説されています。合わせてご確認ください。

出典

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