e-Taxによる確定申告で控除額10万円アップ。提出書類が省略できるなどメリットも

執筆者:マネーFix 編集部

2022年分の確定申告の期限は、2023年2月16日から3月15日です。

確定申告をするうえで活用したいのがe-Taxです。

e-Taxは、自宅のPCやスマホから確定申告などの納税ができる「国税電子申告・納税システム」です。

e-Taxでの確定申告は簡単で、複数のメリットが得られるためおすすめです。

この記事では、e-Taxで確定申告をするメリットと、利用方法について解説します。

e-Taxで確定申告をするメリット

e-Taxで確定申告をすることで得られるメリットは以下の通りです。

  • 税務署に行かなくて済む
  • 青色申告特別控除が65万円になる
  • 添付書類を省略できる
  • 還付金の受け取りまでが短い

税務署に行かなくてすむ

e-Taxでは、自宅のPCやスマホを利用して申告書作成を進めることができます。

作成した申告書は印刷して持参・郵送する必要はなく、24時間いつでもインターネットを通じて提出することができます。

そのため、持参や郵送による送料や交通費がかかりません。

青色申告特別控除額が65万円になる

青色申告することにより、「青色特別申告控除」を受けることができます。

青色申告特別控除「55万円」の要件を満たし、e-Taxを利用することで、65万円の控除が適用されます。

55万円控除の主な要件

  • 複式簿記による記帳をする
  • 賃借対照表と損益計算書を添付する

65万円控除の主な要件

  • 55万円控除の要件を満たす
  • 電子帳簿保存を行うか、e-Taxで確定申告をする

添付書類を省略できる

e-Taxで確定申告をする場合、紙の申請時に必要な書類の添付を省略することができます。

省略できる書類

  • 源泉徴収票
  • 社会保険料控除証明書
  • 生命保険料控除証明書
  • 地震保険控除証明書
  • 住宅ローンの借入金年末残高証明書
  • 医療費の領収書
  • 寄付金の証明書
  • 特定口座年間取引報告書
  • 雑損控除の証明書

ただし、上記の書類について確定申告での提出は省略できますが、5年間保管する必要があるので注意が必要です。

なお、医療費や社会保険料控除証明書などのデータは、マイナポータルから取得することができます。

還付金の受け取りまでが短い

郵送や持参だと、還付金の受け取りまでに通常1ヵ月~1ヵ月半程度の時間がかかります。

e-Taxを利用した場合、提出から3週間程度で還付金を受け取ることができます。

e-Tax(個人)の利用方法

e-Taxで確定申告をする場合、マイナンバーカードを持っているか持っていないかで利用方法が異なります。

マイナンバー方式(マイナンバーカードを持っている場合)

  • スマートフォンを使用する
  • ICカードリーダーを使用する

ID・パスワード方式(マイナンバーカードを持っていない場合)

  • ID・パスワードを使用する

マイナンバー方式(マイナンバーカードを持っている場合)

マイナンバーカードの情報を読み取ることで個人を特定し、確定申告を行うことができます。

マイナポータルアプリに対応しているスマートフォンであれば、パソコンの画面に表示されたQRコードをスマートフォンで読み取ることでe-Taxを利用することができます。

スマートフォンがマイナポータルアプリに対応していない場合は、マイナンバーカードを読み取ることができるICカードリーダーが必要になります。

ID・パスワード方式

マイナンバーカードを持っていない場合、税務署でIDとパスワードを発行してもらいます。

自宅からでもIDとパスワードの発行申請をすることができますが、その場合、マイナンバーカードとICカードリーダーが必要になります。

そのため、マイナンバーカードを持っていない場合は、税務署に行く必要があります。

対応しているスマートフォンの機種や、PCの推奨環境については、国税庁のWebサイト「確定申告書等作成コーナー」を参照してください。

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