おすすめの貯蓄方法ランキング!効率よくお金を貯めるポイントを解説

執筆者:マネーFix 編集部

【監修】株式会社RKコンサルティング河合 克浩

一般企業、外資系金融機関を経て、現在はファイナンシャルプランナー(FP)として年間150件超のお金の相談に対応。難しく感じる経済やお金の話をわかりやすく説明することに定評がある。夢を実現するため相談者に寄り添い、人生が豊かになるサポートを心がけている。

「貯蓄」とは、「資産を蓄えること」です。金融商品を使って、資産を「増やすこと」を目的としています。金融商品には、投資信託や定期預金、保険や個人年金などさまざまな種類があります。一方、「貯金」は、お金をすぐに使える形で「貯めておくこと」を指します。たとえば、貯金箱に現金を入れておくことです。また、銀行の普通預金も一般的に「貯金」に分類されます。

この記事では、お金を増やすためにおすすめの貯蓄方法や、効率よくお金を貯める方法について解説します。

お金を増やすおすすめの貯蓄方法

お金を増やす貯蓄方法はさまざまですが、おすすめの方法は以下の通りです。

  • つみたてNISA
  • iDeCo
  • 投資による資産運用
  • 貯蓄型保険
  • 定期預金

つみたてNISA

つみたてNISAは、一定の投資信託の運用益や売却益などを非課税にできる制度です

通常、投資信託の運用益や売却益には、約20%の税金がかかりますが、つみたてNISAを利用することで、一定額まで非課税にすることができます。

非課税の投資枠は、年間40万円まで合計800万円までです。月3万3333円が上限のため、コツコツと積み立てて貯蓄をしたい人におすすめです。

ただし、つみたてNISAは投資商品であるため、元本割れのリスクがあります。

iDeCo

iDeCoは私的年金制度の1つです。 公的年金とは異なり、任意で加入し、公的年金にプラスして老後の資金を蓄えることを目的としています。iDeCoでは、掛金の拠出や運用などをすべて自分で行う必要があります。

iDeCoの最大のメリットは、掛け金が所得から全額控除される点です。iDeCoの拠出金の上限額は、職業などによって異なりますが、最大で月6万8000円です。

ただし、iDeCoも掛金で運用を行うため、元本割れのリスクがあります。また、60歳になるまでは資産の引き出しができません。

投資による資産運用

投資による資産運用は、持っているお金を投資に回し、効率良く増やすことです。資産運用の例として、以下のものが挙げられます。

  • 債券投資
  • 投資信託
  • 株式投資
  • 不動産投資
  • 先物取引
  • 外貨預金

資産運用は、金融商品によってリスクやリターンの大きさが異なります。 どのくらいの期間をかけて資産を増やしたいか、どれだけのリスクなら許容できるかなどを考慮し、金融商品を選びましょう。ただし、どの金融商品を選ぶにしても元本保証があるわけではないため、分散して投資をするのが賢明です。

なお、つみたてNISAやiDeCoも投資による資産運用の一つです。はじめて資産運用をする場合は、つみたてNISAやiDeCoのような国の制度を利用することをおすすめします。

貯蓄型保険

貯蓄型保険は、保険と貯蓄の両方の側面をもつ保険商品です。死亡時や障害状態になった場合に備えつつ、資産形成をすることができます。満期保険金や解約返戻金が準備されており、保険料が無駄になりにくい点が特徴です。

終身保険、養老保険、学資保険、個人年金保険などさまざまな保険商品が販売されており、個人のライフプランや状況に応じて選択することができます。

短期間で解約をすると元本割れをするリスクがあります。

定期預金

定期預金は、1年・3年・5年など、あらかじめ預入期間を決めたうえで利用する預金のことです。 定期預金は基本的に満期まで引き出せませんが、普通預金より金利が高く設定されています。引き出す予定がない預金がある場合は、定期預金に回したほうがお得です。

また、定期預金には元本保証があり、リスクを負うことなく貯蓄額を増やすことができます。 預入金額も1円単位で設定できるため、利用しやすいでしょう。

ただし、他の投資商品と比べるとお金が増えにくいというデメリットがあります。また、中途解約ができますが、その場合は当初予定していたよりも低い金利(多くの場合普通預金と同じ)になります。

効率よくお金を貯蓄するポイント

お金を効率よく貯蓄するためのポイントは、以下のとおりです。

  • 収支を管理して見えるようにする
  • 目標額を決めておく
  • 生活費と貯蓄用の口座を分ける
  • 固定費を見直す

収支を管理して見えるようにする

効率よくお金を貯蓄するには、収支を管理して見えるようにすることが重要です。収支を管理することで、無駄な支出が見えるようになり、お金が貯まりやすくなります。

例えば、食費に月5万円かかっていることがわかれば、「来月は2万円以内におさえよう」など、支出をおさえるべき項目と金額の具体策を立てられるようになります。

収支を管理するためには、家計簿をつけるのがおすすめです。収支の管理はお金を貯めるための第一歩です。月々のコストをおさえることによる効果は大きいため、ぜひ取り入れてみてください。

家計管理については、家計管理のやり方|上手にやりくりするコツや家計簿が続かない場合の管理方法を紹介も参考にしてください。

目標額を決めておく

貯蓄をする際は、いつまでにいくら貯めたいのかという目標を決めましょう。目標を明確にすることによってモチベーションを維持しやすくなり、1ヵ月あたりどのくらいのお金を貯めれば良いのかが具体的にわかるようになります

一般的には、貯蓄には収入の2割を回すのが理想とされています。たとえば、月の収入が30万円の場合、毎月の貯蓄は6万円が理想的です。

目標額によっては月々の収入に対する貯蓄の割合が変わってきます。いつまでにいくら貯めるのか、現状の収入はいくらなのかをもとに、月々の貯蓄額を決めるとよいでしょう。

生活費と貯蓄用の口座を分ける

生活費と貯蓄用の口座はわけた方が貯蓄しやすくなります。理由は、以下の2つです。

1つ目は、毎月の収入から貯蓄分を貯蓄専用口座に移せば、無駄な出費を減らせるようになることです。余ったお金を貯蓄に回そうとすると、つい無駄な出費をして、思うように貯まらない場合もあります。先に貯蓄分を確保することで、確実に貯蓄額が増えていきます。

2つ目は、目的別に口座を分けると貯蓄額が明確になることです。貯蓄専用口座には月の収入から回したお金以外は入ってきません。また、そこからの出費もありません。現在の貯蓄額がわかると、モチベーションが上がり、継続もしやすくなるでしょう。

固定費を見直す

固定費とは、決まった時期に必ず発生する費用のことです。主な固定費は以下のとおりです。

  • 住居費用(家賃)
  • 水道光熱費(水道、ガス、電気)
  • 通信費用(スマホ、インターネット)
  • 保険料
  • 車の維持費など

固定費の見直しによって得られる効果は大小ありますが、すべてをまとめると大きな金額になる可能性があります。さらに、毎月・毎年かかる費用のため、年月を重ねるごとに効果が大きくなります。少しでも早いタイミングで固定費の見直しを行うとよいでしょう。

固定費を節約するためのアイデアをより詳しく知りたい方は、家計の見直し方法や節約アイデアをご覧ください。具体的な節約方法を紹介しています。

まとめ

貯蓄方法にはさまざまあり、それぞれ異なる特徴があります。自身のライフプランを考え、いつまでにどの程度の貯蓄をしておきたいのかを検討するところからはじめましょう。

そのうえで、ライフスタイルや、貯蓄したい金額・期間にあった方法を選択するようにしましょう。

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